歪み率の計測結果
下の図は新設のオーディオ専用コンセント(赤)、EO-01のコンセント(水色)の日曜日から土曜日の間1時間ごとにデータを取得した歪み率(%THD)の値を並べたものです。歪み率は低い方が優位です。
歪み率の上下には、黒相と赤相である程度相関関係が見られ、発電所から自宅までに到達するまでの外部環境由来のものと推測されます。わずかな差ではありますが、黒相のシアタールーム(水色)に比べて、赤相のオーディオルームの方が歪み率(赤色)は全体的に低いのがわかります。
これは前回の測定結果では逆に見えていて、赤相(3つのコンセント)の計測結果より黒相(2つのコンセント)の計測結果の方が、平均的に歪み率が低く優秀という結果になっていましたが、同時に計測するとそれが週による変動の影響を受けていたことがわかります。
平均、最低と最高の値の比較~歪み率~
各コンセントの歪み率(%THD)を1週間の平均を算出と、最低と最高の値を抽出してみると以下の通りです。
\ | 歪み率(平均) | 歪み率(最低) | 歪み率(最高) |
---|---|---|---|
赤相(オーディオ専用):赤色 | 1.662%THD | 1.5%THD | 1.8%THD |
黒相(EO-01):水色 | 1.707%THD | 1.5%THD | 1.8%THD |
最低値、最高値はともに違いがありませんが、平均の値を見るとグラフで見た差異が如実に表れており、赤相に比べて黒相が2.7%高いという結果になりました。
この差は一般的な電気機器において、大した問題にはなりませんが、わずかなノイズによって引き起こされる、わずかな信号の歪みが音に現れるオーディオ機器においては、2.7%の差は大きいと言えるかもしれません。
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