歪み率(%THD)~赤相の3つの比較~
次に全高調波歪率(%THD)の数値の比較となります。電圧と同じく新設のオーディオ専用コンセント(赤)、2011年4月に設置したコンセント(青色)、部屋の普通のコンセント(水色)の日曜日から土曜日の間1時間ごとにデータを取得して、1週間単位で計測した結果を並べたものです。データは前回までのもと同じです。
元々5つのコンセントは相に関係なく似たような歪み率のサイクルを共有していますが、図を見るとオーディオルームのコンセントを示す赤い線は、シアタールームの2つのコンセント比較すると、高い値からあまり大きく下げることがなく、変動幅が小さいことがわかります。
歪み率の1週間の平均を算出してみると以下の通りです。
- 新設のオーディオ専用コンセント(赤):平均1.82%THD
- 2011年4月に新設したコンセント(青色):平均1.73%THD
- 部屋の普通のコンセント(水色):平均1.64%THD
オーディオルームのコンセントの方が数値が高いのは誤算です。安定していると言えばそうなんですが、シアタールームのコンセントより高い値を示している理由がよくわかりませんね。
安定した電圧はきっと機器にやさしい
赤相に接続されているコンセントについてまとめてみてきましたが、いずれも平均電圧が高いという共通項がありますが、家庭用分電盤に接続されているコンセントは、電圧の下げ幅が大きく、家庭内で利用している機器の影響を受けていると推測されます。
幹線分岐を行っていることから、オーディオルームは外部からの影響は受けるものの、家庭用分電盤内で起こる変動に対して、あまり影響を受けず、それだけ安定した電圧を維持しており、オーディオ機器の電力供給における息切れのような症状が起こりづらく、オーディオ機器にも優しいと言えるかもしれません。
歪み率に関してはオーディオルームの方が高いのは少し気になるところです。たまたまこの1週間だけオーディオルームの歪み率が高かったのか、幹線分岐以降の伝送過程で歪むのか、家庭内分電盤範囲内に多数分散配置している機器やノイズフィルタの影響で、歪みが減っているように見えるのか…、このあたりは同時計測したり、無負荷の計測をしないとわからないかもしれませんね。
季節によっても変動はあるとは思いますが、高くても2%THDをわずかに超えるくらいで割と安定した数値だと思います。マイ電柱でも建てれば少しは改善するんだろうか?
次は黒相に接続されている2本の各コンセントで比較をしていましょう。
Her-
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