歪み率(%THD)~オーディオルーム新旧の比較~
次に全高調波歪率(%THD)の数値の比較となります。電圧と同じく新設のオーディオ専用コンセント(赤)と従来の部屋の壁コンセント(オレンジ)を日曜日から土曜日の間1時間ごとにデータを取得して、1週間単位で計測した結果を並べたものです。
まず図を見てわかるのは、夜間帯には歪み率が高く、日中帯になると歪み率が低くなる一定のサイクルがある点で、どちらのコンセントにも同じような傾向が見られますね。これは以前目視によるモニタリングでもわかっていたことではありますが、こうしてずにしてみるとその特長がよくわかります。夜になると稼働し夜中も動き続けるもの、例えば街灯などは一因かもしれません。
歪み率は低い方がきれいな波形で出力されることを示していますが、図を見ると赤の新設コンセント1.5~2.1%THDの間で推移しており、2%を上回ることはわずかですが、従来のコンセントは、1.6~2.3%THDと全体的に高い値を示し、変動の幅も大きいことがわかります。
歪み率の1週間の平均を算出してみると以下の通りです。
- 新設のオーディオ専用コンセント(赤):平均1.82%THD
- 従来の部屋の壁コンセント(オレンジ):平均1.91%THD
長期間に渡って新設コンセントの方が明らかに歪み率が低く、波形がきれいなことがわかります。0.09%THDの差は、以前のPower Plant Premierで計測をしたときのような、瞬間的な比較においては誤差と言えるかもしれませんが、1週間に渡って計測することで明確な差として認識することができました。
オーディオルームだけ見れば
こうしてオーディオルームのコンセントを比較することで、出水電器のオーディオ専用電源工事によってオーディオ機器により綺麗な波形で安定した電圧供給をすることができているということがわかり、私も安堵し音の変化を数値として裏付けできる有益なデータが観測できたと思っていました。
この結果だけ見ればやっぱり数値の差異が音に現れるんだなぁと思えたんですが、今回はオーディオルームの他にシアタールームも工事していてもう1つ比較の対象があります。
シアタールームの数値を見ていく中で、考察が難しい結果が出てきてしまい、長期モニタリングの結果も一筋縄ではいかないようです。次回はシアタールームの各コンセントを比較した結果をお見せしようと思っています。
Her-
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