以前ネットワークオーディオ用のNASとして稼動していた RockDisk Next(下の写真左)はライブラリの再構築がうまくいかなくなって、現在はブログのデータのバックアップをメインに普通のNASとして稼動しています。
そしてQNAP TS-119(上の写真右)は一度は引退させましたが、先日から導入テストをしているデスクトップオーディオ用のNASのテスト機として現在稼働中です。
これらのNAS4台には全て同じデータが入っていて、バックアップされているので、常識的な範囲で考えればデータのバックアップは必要ありませんが、例えば雷などでこれらのNASが全て故障してしまうリスクも考慮するとこれだけでは不十分です。
落雷や自然災害に備えたバックアップ「3-2-1ルール」
ネットワークエンジニアと言う仕事柄、データのバックアップ(冗長性)と言うものを考えざるを得ませんが、データのバックアップには、1つのシステム、1つの媒体、1つの場所に依存しないバックアップが必要で、それを最低限実現しようとすると、
- 3つのバックアップ
- 2つの媒体
- 1つはオフサイト(離れた場所)
という「3-2-1ルール」という考え方になります。
3つのバックアップについては、例えばRAIDを組んでバックアップを取ったと安心していると、機器ごと壊れてどちらのデータも壊れることがあるので、さらに外部にバックアップが必要になります。
2つの媒体については、例えば私のように何台もNASを稼動させてバックアップを取っていてもそれは全てHDDであり、落雷や寿命などでいずれも故障する可能性が高く、同じロットのディスクだった場合は、不具合などをはらんでいて全て一緒に壊れてしまうリスクがあります。
データを一度に失わないためには、HDDの他に光ディスクや磁気ディスクなどメディアの種類を変えて、保存することで消えてしまうリスクを分散しましょうということですね。
1つの場所に依存しないというのは、大地震や津波などの自然災害があった場合、同じ地域でいくらバックアップをとっていても、まとめて消えてしまいます。そうならないために遠隔地に同じデータをバックアップしておくことが望ましいと言うことです。
情報の保護への意識の高い企業などでは、大規模な自然災害やテロなどに備えて、事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)といって、業務用の重要データは東京ともう1つ離れた場所に、データをバックアップしておく冗長システムが構築されています。
個人レベルで、企業のように遠隔地にデータを保存する場所を確保するのは難しいですが、現在は便利なことにオンライン上のクラウドストレージなどがありますので、バックアップ先としては大きな候補になりますね。
コメント