本来の型番はPOWER REFERENCE-TripleCです。
線材は、PC-TripleCの楕円導体、テフロン絶縁体、フレキシブル銅管など全く同じ仕様ですが、プラグの部分が異なり、両端にFURUTECH製の最高峰のプラグFI-50M NCF(R)/FI-50 NCF(R)が使用されており、型番の後ろの「FM」が付与されている場合は、さらにファインメットビーズが搭載されています。
STANDARD仕様を選んだのは、プラグが安価であり、POWER REFERENCE-TripleC線材の素に近い特性が感じられると思ったからで、実際パワーアンプ以外ではその良さも実感できていましたが、残念ながらパワーアンプの音がしっくりこないので、POWER REFERENCE-TripleCの本来の姿であるFURUTECH FI-50M NCF(R)/FI-50 NCF(R)に交換してみることにしました。
FURUTECH FI-50M NCF(R)/FI-50 NCF(R)
まずはFI-50M NCF(R)/FI-50 NCF(R)の仕様を確認してみましょう。
特徴
- セラミックとカーボンをナノ単位のパウダーにし、一定比率で調合させることで飛躍的な振動吸収効果を発揮。
- 今回静電気対策特殊素材「NCF」を調合。これまでの強力な制振効果に加え、静電効果が高まりました。
- ハウシングはステンレス合金からの削り出し、内部には制振性のある特殊樹脂を採用し、外側をシルバーカーボンファイバーで仕上げた3層構造。
- ハウシング内部のケーブルクランプ部にも重厚で制振特性を持つ特殊金属を採用したことで強力な制振効果を発揮。
- インレットプラグFI-50 NCF(R)のブレード、電源プラグFI-50M NCF(R)のナイフ部には高伝導性を有する純銅を採用し剛性を確保しました。熱処理により安定し、確実な加重重量6kg以上という強靭なホールド感を実現。ロジウムメッキ処理し、α-Process 処理(超低温処理&特殊電磁界処理)を施しています。
- 取付ネジの電位差を無くし、不要な輻射ノイズを抑え、オーディオ装置全体のクオリティを向上させるアースジャンパーを装備。
仕様
- FI-50 NCF(R)寸法:本体長 44mm x 40.5mmΦ x 80.3mm(全長)
- FI-50M NCF(R)寸法:本体長 40mm x 40.5mmΦ x 76.2mm(全長)
- ケーブル適応径: 6mm ~ 20mm
- ワイヤー適用径: 4mm (最大)
- Type: 2-pole+earth
- Rating:15A 125V/10A 250V AC
< 製品内に表示されている各電極特性 >
- L = ホット
- N = コールド
- E = アース
< ねじの締め付けトルク >
- 結線部ねじ:150cN・m
- ボディーとハウジング部留めねじ:50cN・m
- ケーブルクランプねじ:30cN・m
注目する点
「NCF(ナノクリスタルフォーミュラ)」はACOUSTIC REVIVEとFURUTECHが共同開発した素材で、従来のFURUTECHのプラグのセラミックとカーボンによる制震性に加え、帯電防止をすることで、導通特性を向上させているそうです。
ケーブルは硬いと音も硬くなることがある印象を持っていて、例えばエイム電子のLANケーブルなどは、解像度の高い音ではあるもののどこか硬く冷たい印象を受けます。ですからケーブルの振動を吸収することができる制震性はとても大切だと思っています。
またケーブルは帯電するとノイズ源となることは、STPのLANケーブルでもよく言われることですが、プラグにも帯電防止機能があることは心強いですね。
電源ケーブルのプラグに求められる機能をこれでもかというほど盛り込んだプラグというのが私の印象で、1つ税別32,000円とその分高価ではありますが、以前から試聴してみたいと思っていたプラグです。
これをお借りして試聴してみようと思います。
Her-
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