その機器はSTPケーブルに対応しているのか?
光メディアコンバータを使ったアイソレートをする方の中には、家庭内LANからアイソレートされたネットワークオーディオ環境を、さらにSTPケーブルを使って構築しようというチャレンジングな方もいらっしゃいます。
オーディオグレードといわれる高価なケーブルには、シールド付きのものが数多く存在していますが、STPケーブルに使われているシールドは、外来ノイズ受けるとシールドにノイズを電気として蓄積することで信号線への影響を防止します。
ここでネットワーク機器を安定的に動作させるための「機能用接地(アース)」が施されていれば、シールドに蓄積された電気はアースを辿って放出されますが、アースがなければそのままケーブルに蓄積され、いずれノイズとなって信号に影響を与えます。
こうした「機能用接地(アース)」は信号が経由するすべての機器において施されるのが理想であり、家庭用機器でそれを実現するのはかなり難しいため、ネットワークオーディオを代表するようなオーディオメーカーの中には、UTP(Unshielded Twisted Pair)ケーブルを推奨するメーカーもあります。
STPケーブルを使う環境においてSTPケーブルに対応している機器を使う必要がありますが、そもそも光ファイバーによってアイソレートされた環境内に使われている光メディアコンバータを筆頭に、スイッチングハブやプレーヤー、NASはSTPケーブルに対応しているのでしょうか?
この対応を明記しているかはメーカーによってもマチマチですが、業務用スイッチングハブ(スイッチ)を取り扱うBUFFALOはメーカーHPの各機器の仕様にわかりやすく明記しています。
光メディアコンバータ
STPケーブルの対応について明記されているのか、いくつか例を挙げてみてましょう。
BUFFALO BMC-GT-S10K
例えば、シングルモードで動作する光メディアコンバータBUFFALO BMC-GT-S10Kを見てみましょう。
適合ケーブル~BUFFALO BMC-GT-S10K~
仕様を見てみると以下のように記述されています。
- UTP側
- 1000BASE-T:カテゴリー5e以上UTP/STPケーブル
- 100BASE-TX:カテゴリ5以上UTP/STPケーブル
- 10BASE-T:カテゴリ3以上UTP/STPケーブル
- Fiber側
- 9/125μmシングルモード光ファイバーケーブル
ケーブルに対応していたとしても、ACアダプタを使っていてどうやって「機能用接地(アース)」を行うのかは疑問ですが、STPケーブルには対応しているようです。
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