字幕を把握するスピード
吹替えのメリット=字幕のデメリットもありますが、私にとっては字幕のデメリットを打ち消すほど前述の声の違和感の方が明らかに大きいのです。
字幕に対する最大のデメリットに文字と映像を両方見なくてはいけない、集中できないというのが字幕の最大のデメリットだと思いますが、これは個人的な得手不得手にもよると私は考えています。
字幕を苦手とする方は、わずか1~2行の字幕を見て、何秒でその内容を把握することができるでしょうか?
私の場合は、正確に測ったことはありませんがコンマ数秒です。これは後天的なトレーニングによるものだと思いますが、字幕の文字を左上から右下に向かって追うのではなく、1点か2点をぱっと見るだけで、読むというより文字を絵としてみるのに近い感覚で把握しています。
これは特別なことではなく、このくらいのことを当たり前にやっている人は数多くいると思います。字幕が苦手という方の中には、目が悪いとか、漢字が読めないとか、文字を読むのが苦手など理由はいろいろあるとは思いますが、字幕の内容を把握するのに時間がかかる人が少なからずいるのではないかと思うのです。
字幕をイメージとして理解する
よくテレビ番組で、4桁~6桁くらいの文字が一瞬だけ表示されて、その数字を言い当てる問題が出題されたりしますよね。あれを答えられる人は、1文字ずつ読んでいるのではなく、一瞬表示された映像を、写真のように一時記憶して、それを後から読んで回答していると思います。字幕を読むときにも同じことをしているんです。
この方法は映った映像の中の1点を見つめるのではなく、全体をぼんやり見てまるで写真を撮るかのようにみているので、周辺視野を使う必要がありますが、この方法は映画を観るときに映像を見ることと、字幕を観ることを両立するのに欠かせない物になっています。
私は本格的に速読ができるわけではありませんが、幼少期から本を読むのが好きだったので、何百冊も読む内に身についたものだと思います。
英語と日本語字幕の差異が面白い
海外映画やドラマを字幕で見るとき、そのほとんどは英語による音声と日本語字幕の組み合わせになることがほとんどです。映像と字幕をまとめてみることに違和感がなくなると、耳は新しい役割を見出します。
映像と字幕を使って、視覚で物語の内容を理解できるようになると、今まで内容の把握に使われていた耳は、音にフォーカスされます。声のトーンや環境音などの雰囲気の把握に使われますが、そのついでに理解の及ばない外国語も音として無意識に拾います。
私は英語は話せませんが、面白いもので英語の音声を無意識に聞き、日本語字幕の補完をして理解するようになると、英語の内容もなんとなく言っていることが理解できるようになってきます。
字幕に書いてあることと内容が少しずれていたり、足りないと感じたりすることもありますし、「そんなこと言ってねーだろ!」と一人でツッコミを入れてみたり、不意に口をついて英語が出てきそうになることがありますし、これはこれで違和感として感じる部分でもありますが、字幕の訳に感心したり、笑ったりできます。
英語の学習の補助にはなる
英語の勉強のために、字幕で海外映画やドラマを見るという方も結構いらっしゃるようですが、英語は聞くというインプットだけではなく、話すというアウトプットがないと上達しないとは思いますが、インプットという意味では、スピードラーニングに近い一定の効果はあるような気がします。あくまで補助的なものとして。
ちなみに私はスピードラーニングも試したことがありますが、やはり話す相手、話したいと思う環境がないと、英会話の上達は難しいみたいです。
周辺視野を使って物を見るのに慣れると、物事の違和感を感じやすくなったりするので、ちょっとした危機察知などにも役に立ちますし、本ブログのような記事を書いていると、画質評価がしやすかったり、いろいろメリットもありますが、余計なものまで見えて疲れるということもあるので、一概にいいこととはいえませんが、そんな話はまた機会があれば。
Her-
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