業務用ルータを使う場合
業務用ルータをインターネットルータとして使えば、「ルータ1」と「ルータ2」を1つのルータに統合して1台で実現することも可能ですが、私の場合は、パソコン用は従来のままにして実験環境として構築した経緯もあり、先ほどの「ルータ2」に業務用のルータを使うことで、さらにネットワークを分割して、3つのLANに分割しています。
パソコン用(192.168.0.0/24)、
ネットワークオーディオ専用(192.168.2.0/24)、
AV機器用(192.168.3.0/24)
AV環境にもノイズ低減を図った上で、さらにネットワークオーディオ用に特化した専用ネットワークとし、光メディアコンバータを使って、ネットワークオーディオ環境を隔離しました。
この分割をすると分割されたネットワーク同士ではDLNAは接続できなくなるのでご注意ください。DLNAでは同じネットワーク上にある端末でしかやり取りできないというガイドラインになっているので、上記の例で言えばテレビやパソコンから、ネットワークオーディオ用のNASのデータをDLNAを使って再生できなくなります。
業務用ルータを使った構築過程については、以前行った実験の記事をご覧ください。
需要があれば一般的なルータを使って多段化する方法を後日書くかもしれませ。、ネットワークの知識なしで、ここまで複雑なことをする猛者はなかなかいないと思いますが…。
音の変化について
実際にこの方法でネットワークを分割した場合、パソコンの台数に比例して、聴感上音質の向上が感じられると思います。パソコンの接続台数が少ない場合はほとんど音質差を感じることができないかもしれませんが、私の環境はパソコン、サーバー、テレビやレコーダー、スマートフォンやタブレット、ゲーム機など常に30台前後は接続されているネットワークなので、それなりに大きな効果が得られました。自宅でLANや無線LANに接続している端末数を数えてみると、意外と接続されている端末数は多いものです。
やや技術的な敷居の高い手法になりますが、家庭用のルータでも実現可能な範囲なので、興味のある方は試してみてください。我々人間が、静かな部屋で落ち着いて仕事をするとはかどるように、ネットワークも余計な通信がない方が、いい仕事をするということです。
次回はパソコンから伝わる電気的ノイズについて書いていきます。
Her-
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