しかし、ただ薄ければいいというものではありません。薄くなることで生じる問題もあります。
ケースに求める条件
ディスクの保存に必要な要素としていくつか条件が挙げられます。
- できるだけ薄いケースであること
- 結露などが起きないこと
- ケース自体がディスクと癒着しないこと
- タイトルなどの必要な情報を記載できること
以上の条件を考えると、不織布やプラスチックはレーベル面に癒着して、記録面まで剥がれてしまう恐れがあるので使えません。ですから選択肢はほぼ1つに絞られます。
採用したのはシンプルな紙ケース
行きつく先はこの形になりました。
ビニールの窓付きや不織布は全く使われていないもので、紙のみのケース「イメーション CDケース PAPER CD CASE 100PK」にしました。
厚みは最小限にでき、従来背表紙に記載していた情報をケースへの直接印刷も試みましたが紙が厚くてずれてしまうので断念し、シールにして紙に貼り付けることにしました。
このケースの中にディスクを1作品ごとに収納します。例えば録画ソースが異なるディスクはまとめて収納してしまいます。(写真はWOWOW録画とBS-Hivision録画1枚ずつ収納。)
録画メディアは当初はSONY、Panasonic、TDKなどいろいろ使っていたので多少混在していますが、無機系のメディアが徐々に減り、Panasonicしかなくなってしまったことで、今は昔買い置きしておいたPanasonicのメディアを使っていて、80%ほどがPanasonicのメディアだと思います。
収納量は3倍
これでディスクの厚み(1.2mm)+αの厚みで済み5mmケースの3~4倍は入ります。また少しずつ印刷作業と入れ替え作業を行い、数か月かけて入れ替えが終わり、引き出しに入れた様子がこんな感じです。
CDラックは1cm厚のケースなら本来111枚のところを、紙ケースに収納することで500枚超収納できるようになりました。しかし、CDの密度が増して引き出しの底板が重量に耐えられなくなって底が抜けてしまったので、引き出しにピッタリはまるCDケースやキッチントレーをはめ込み、耐荷重を上げて収納してあります。
「あ行、か行、さ行…」と1cm厚のケース(写真中央)で索引をつけ、5mm厚のケース(写真右上黒いケース)で母音(い、う、え、お)ごとに区切ってあります。紙のCDケースの上部に情報を集めているので、パタパタと倒していくと必要な情報が見えるようになるようになっています。
この後2011年9月には、さらにレコーダを追加、Panasonic DIGA DMR-BZT9000を購入し、さらに録画は続き、保存したBD-Rディスクは4000枚は越えたでしょう。
しかしDMR-BZT9000は録画で活躍することはあまりありませんでした。とうとうこの収納システムは破たんを迎えます。時代は変わり目に差し掛かっていました。
録画意欲の衰退とデータベースの終焉
数千枚の録画をしてコツコツと貯めてきた映画のディスクですが、以下のような理由で録画意欲が失われていきました。
WOWOWの画質低下
2011年4月にWOWOWが3チャンネル化し、WOWOWの画質が大きく低下しました。画面全体がざらついて見えるようになり、パッケージメディアとの差が大きくなりすぎました。
Blu-rayパッケージメディアの価格下落
Blu-rayパッケージメディアが成熟し、価格が安くなってしまったことで、パッケージメディアを買うことが増え、音声もパッケージメディアの方が断然良いので、安いならこちらが良いです。
4K時代の到来の予兆
4Kテレビの話題が少しずつ増えてきて、パソコンのディスプレイから4Kへの対応が始まり、いよいよ時代の変わり目が訪れる予感がしてきました。フルHDの録画にこれ以上労力をかけても…と思うのには十分な理由になりました。
うず高く積まれるBD-Rタワー
そして録画意欲を失ったのと同時に、すでに録画してあったディスクも引き出しに収まりきらなくなって、紙ディスクへ収納することを諦めてしまったために、部屋の外にはケースに入ったままのBD-Rたちがコミックラック4つ分うずたかく積みあがっています。
コツコツと労力をかけてエアチェックディスクは、近いうちに時代の波にのまれて、いずれゴミになるのでしょうね、切ないですが、時代の流れには逆らえません。
4Kが普及して、光メディアに録画できるようになっても、同じことをするのはやめよう…と心に決めています。
Her-
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コメント
ご苦労様ですとしか言い様がありません。私は弁当箱カセット、β、VHS、DVD、BRと録画をしてきましたが殆どゴミとして廃棄するより仕方ありませんでした。(画像が落ちるだけでなく、再生不良で観ていられません)また廃棄しなくても再び観る機会がおそらく無いものが殆どになりました。DVDから始められた方はまだ運が良いと思います。
コメントありがとうございます。
個人レベルだと、メディアの進化に編集作業などが追い付いていかず、
おいておく場所にも困るのでなかなか難しいものですね。
いずれ捨てるしかなくなるものですが
いつ捨てると決められるか、未練が残ります。