バランス、光デジタル、同軸デジタルの三者比較
Marantz AV8802Aを導入してから、Marantz NA-11S1との接続はDENON AVP-A1HDを使っていた時のまま、今まで通りバランスケーブルAudioQuest Jaguarで接続しています。ずっとこのバランスケーブルのグレードアップを考えてはいますが、なかなかいい出物に出会えていません。
Panasonic DMP-UB900を導入した時にラックを増設して、レイアウトを変更しました。
レーザー距離計で計測するために、AudioQuest製品だらけの棚から箱を降ろしている最中に気づいたんです。
Marantz AV8802AとMarantz NA-11S1の距離が縮まったことで、ここにあるケーブルを試すことができるではないかと。
D/Aコンバータの違い
今回は3種類のケーブル、バランスケーブル、光デジタルケーブル、同軸デジタルケーブルで接続を変えて、それぞれどんな音になるのか聞き比べるわけですが、デジタルケーブルを使うと、D/A変換する機器が従来のMarantz NA-11S1からMarantz AV8802Aに変わります。
現在使用しているMarantz NA-11S1はD/AコンバータにTexas Instruments(Burr-Brown) 「DSD1792A」が採用されていてDSDのダイレクトD/A変換と192kHz/24bitのPCM信号に対応しています。またMarantz AV8802Aは最大768KHzのPCM入力と11.2MHzのDSD入力に対応した旭化成エレクトロニクスの「AK4490」が採用されています。
スペック的には発売の遅いMarantz AV8802Aの旭化成エレクトロニクスの「AK4490」の方がいいですし、D/A変換は、できるだけ遅く変換する方が、アナログ信号の劣化が少なくなるので、理屈でいえばデジタル接続の方が有利なはずですが、好みの音は必ずしもデジタルの方がいいとは言えません。
過去何度か、異なる条件下で試していて、以前Marantz NA7004とDENON AVP-A1HDを使っていた時は、デジタル接続が好みでしたし、Marantz NA-11S1とDENON AVP-A1HDを使っていた時はバランスケーブルで接続した方が好みでした。AVプリアンプをMarantz AV8802Aに変えてからは試していません。
今回の目的は各接続でどのような変化を感じることができるかという、主に接続方式による変化と、D/Aコンバータによるキャラクターの違いによる変化、そしてケーブルの個性を合わせて比較し、どの接続にするかを検討するテストになります。
コメント