特徴
まずSarum T Speaker Cable – Ohmicの特徴についてAndante Largoの公式HP(“https://www.andante-largo.com/”)から情報を引用させていただきましょう。
- 新開発の「ChordOhmic タイプ 1」プラグを採用。圧着とハンダ付けを併用した新世代プラグです。
- 一般的な絶縁材PTFEに替り、新素材Taylon®️(タイロン)を採用。一般的なケーブルは温度により位相の変位が発生します。特に18~20℃という一般的な室温では、ちょうど人間の声の帯域の位相が変位してしまいます。Taylon®️はこの問題を根底から解決する画期的な新素材で、音楽の要であるアクセントやリズム感に劇的な改善をもたらしました。
- 同社独自の画期的な技術「アレイテクノロジー」の最上級バージョン、「スーパーアレイテクノロジー」を採用。
- 線材は高品位な無酸素銅に、こだわりの銀メッキを採用。銀メッキは銅線の酸化による経年劣化を防止しています。またメッキの前後に鏡面ポリッシュを採用。これは表面のザラつきや太さを整え、表面付近を伝導する信号の流れをスムーズにすることで位相変異を抑えています。結果として音楽本来の艶やかさやタイミングを引き出し、音楽をより生き生きとしたものにしています。
- 前述の銀メッキ施工には「ダイレクト プレーティング」を採用。一般的なメッキで必要とされる下地処理の素材が音質・画質の観点から好ましくないため、無酸素銅へ銀を直接メッキする特殊かつ高コストな方法です。伝送効率に優れる銅・銀がポテンシャルを最大限に発揮できる上、工程の中で銅の表面が整えられて前述のポリッシュ処理もさらに進めるという副次的効果も備えています。
- ケーブル外部からのノイズ、特に高周波(通信回線等による電気的ノイズ)から信号を守るため、密度の高い編線シールドとヘビーゲージなラップホイルシールドを採用。
プラグと絶縁体
モデル名のOrmicは、プラグのモデルを指していて、特殊合金に銀メッキ(ダイレクトプレーティング)を採用し、グリップ部にはアルミケースを採用したプラグです。従来のハンダ付けから圧着に変更することで音質的メリットがあるそうです。個人的にもハンダ付けよりは圧着の方が好きですね。
「Sarum T」の「T」はタイロンのことを指しているようですが、オーディオ用途として理想的な絶縁体として使われているPTFE(テフロン)よりも、常温における位相の変動が小さい素材で、プラグと合わせて最上位モデルのChordMusicに搭載されていたものをSarumに採用したものです。
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