安っぽく見えるのに…
全体的に静けさが増していて、音場がわずかに後方に広がりボーカルの位置が、少し奥に遠ざかったかのような後方展開の深さ、左右の奥行き感が深くなっていることに気づかされます。音の消える瞬間のかすかな気配もより細かなニュアンスが伝わってきます。
低音域については、下にさらに伸び、中音域の厚みの増加などとの相乗効果により、音全体の重心が少し下がって質感も重厚な印象を受け、ピアノのボディの振動している様子がよく伝わってきますね。
高音が伸びるときに感じられる棘が減退し、歌声が落ち着いて感じますし、ツリーチャイムの響きがより長く残るような印象を受けます。ケーブル2本を交換しただけで明らかに音の質感にどっしりとした安定感と、リヴァーヴ感のある温度感の高い音に変化しているように感じます。
ラッチが原因か?
個人的な見解ではありますが、ケーブルを見ても質感が高いとは思えず、素材による音の変化という風にはあまり感じられません。オーディオ用途ではありませんので、線材や被服にこだわっているわけでもない量産品でしょうし、標準搭載のケーブルと質感は大差ないどころか、やや質は下がっているようにさえ見えます。
この音の変化はケーブルに使われているコネクタの差異が大きく影響しているのではないかと思いました。交換中にも感じたんですが、ケーブルをコネクタに接続する際に抜け止めに従来の標準ケーブルには金属製のラッチがついていましたが、それがありませんでした。
DELAに搭載されているHDDは絶えず振動していて、電源が入っている状態だとHDDの振動が作用して、天板が微振動をしているのがわかります。この振動源により近いSATAケーブルの金属のラッチが、HDDの振動を受けて揺れているのは間違いないでしょう。
LAN端子にダンパーを取り付けるだけで、ネットワークオーディオの音が変わることはすでにOIKLANケーブルで体験済みですから、バネ性のある金属が端子部分にあると、音に何らかの影響を及ぼしていると推測します。
確かにC2G SATAケーブルに変えると音が良くなると主張するのもうなずける結果でしたね。今後の参考にもなりましたし、これは購入して正解だったかなと思います。このままC2G SATAケーブルを使い続けましょう。ユーザーの方々を含めてもう少しぐいぐい来る感じがなく、控えめな対応ならショップからも買いやすいんですけどね。
Her-
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