オーディオに必要のないパソコンの通信
第1回でノイズの種類について、対策別に分類し、第2回から第4回まで、空中を飛び交う電波や、機器やLANケーブル自身が発するノイズについてその対策方法を書きました。
今回はネットワーク経由で伝わる通信ノイズのお話です。少しネットワークに関する専門的な話が入ります。
通信ノイズ
パソコンにおけるネットワークというのはInternet Protcol(IP)というルールに沿って動作していて、パソコン同士はデータのやり取りをするために、信号を常に送りあっています。例えば、通信先の問い合わせに使われるブロードキャストパケットなどがそれに当たります。
これを人間のやり取りに例えてみると
「このデータどこに送ればいいか知ってる人いる?」
と自分の周囲のみんなに大声を出して聞いて、知っている人がいればその人は手を挙げて、声を出した人はその人にデータを渡します。このみんなに大声を出して聞くのがブロードキャストパケットに当たりますが、この声は聞きたくなくても聞こえてしまうので、気をとられて手が止まりますよね。
このような問い合わせに相当する通信はパソコン間で常に行われていて、パソコンの接続しているネットワーク上の同じアドレスグループ(例えば192.168.0.0/24など)で接続してる機器は、常に通信ノイズを受けていることになります。
DLNAなどに使われているマルチキャストパケットなども同様に周囲のパソコンなどと、相互に情報をやり取りするための通信が発生しています。
この余計な通信を無くすことで、再生機器などの負担を減らし、必要最小限の通信のみにする事がノイズの低減につながります。この通信ノイズの低減を行うためには基本的なネットワークの知識が必要です。さほど難しいことではないので、理系の頭をしている方なら実践はできると思います。以下に簡単な解説を書いておきます。
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