急速なSSDの容量拡大
しかし、近年SSDの技術革新が続いていて、容量が拡大していく過渡期を迎えています。コンシューマー向けのSSDとして販売されているものとしては、4TB程度のものが最大容量となります。
しかし、サーバー向けのSSDを見てみると、2.5インチサイズで最大30.72TBを実現している東芝メモリ「PM5」シリーズなどがあります。
3.5インチという大きさでよければ、Nimbus Dataが100TBの3.5インチSSD「ExaDrive DC100」を発表していて、大きさあたりの容量という意味では、HDD並みの容量が実現できるようになっています。
10TBを超えるようなSSDが登場して低価格化した場合には、一般ユーザーがHDDを使うメリットはほとんどなくなってしまい、HDDは急速にシェアを縮小していく恐れがあります。
これだけの急速な容量拡大は、3D NAND技術という積層構造と、QLCというマルチレベルセル技術によって支えられているようです。
3D NANDとQLC
SSDにはNAND型フラッシュメモリが使われていますが、NAND型フラッシュメモリは、セルと呼ばれる区画にビット単位の情報を保存することができ、保存された情報は、電圧の変化(強さ)によってON/OFFを切り替え、データの書き込みと削除ができるようになっています。
このNAND型フラッシュメモリで容量を拡大していこうとすると、単位となるセルを増やすことになるわけですが、セルの数を増やすと、その分必要となる面積も増えてしまい容量の拡大には限界が出てきます。
ではどうやって面積を増やさずに、容量を拡大するかということですが、ひとつは積層構造にすること、もうひとつは1セルあたりの容量を増やすことです。
病院に似ている
この積層構造とセルあたりの容量の拡大を私なりに咀嚼してみると、病院を思い描くとイメージしやすいかもしれません。
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