AVP-A1HDの故障
前回の日記で4Kテレビを無事導入することができたことまではお話しました。
動作確認や映像の素晴らしさの確認などが終わり、「さぁこれで4Kの世界を満喫するぞ~」と意気込んでいたところ事件が起こりました。愛用してきたセパレートAVアンプDENON AVP-A1HD/POA-A1HDから音が出なくなったのです。
テレビを導入したのは2016年1月のことですが、そこから遡ること4ヶ月ほど前、2015年9月頃から、AVアンプの不調を感じていました。
システムを起動した直後にとても音が小さく、30分程度経つと今までどおりの音量に戻るという現象でした。不安だったのでDENONへ問い合わせを行いましたが、その解決法を探っている間に故障してしまい、修理に出すことになりました。(いろいろ揉めたのですが愚痴っぽくなるので省略します。)
修理の内容
結果的にはAVP-A1HDのD/A処理回路基板の交換、DENON DVD-A1UDのトレイのベルト2本交換とアライメント調整、POA-A1HDのメンテナンスで修理が終わり、およそ14万円(基板交換11万+ベルト交換3万)の見積もりで、部材も調達できて修理が可能ということなり、修理完了まで待つことにしました。
いつも使っていた機材がない間、テレビのスピーカーで我慢していましたが、こういう時には余計な事を考えてしまうのが悪いクセ。他の方のDolby Atmos対応AVアンプの導入されている様子を見て、「私の部屋でも実現できるだろうか?」と考え始めてしまいました。
Dolby Atmosの理解とシミュレーション
Dolby Atmosについて調べていくと、実現するには以下のものが追加として必要であることがわかりました。
Dolby Atmos対応AVアンプ
AVP-A1HDは古い機体なのでDolby Atmosには対応していません、アップグレードとなれば基板交換となるでしょう。しかしDENONはアップグレードもAVプリアンプの後継機の発売も準備している気配がありません。新しいAVアンプもしくはAVプリアンプを購入する必要があります。
プレゼンス(ハイト)スピーカーの追加
Dolby Atmosは3Dサラウンドとなるので高さ方向の表現が追加されます。そのため、高さを表現するためのスピーカー、プレゼンススピーカーが必要になります。我が家はセンターレスの4.1chとイレギュラーな構成ですが、Dolby Atmosを実現するのであれば、以下の2パターンくらいになるでしょう。
4.1.2ch
- Dolby Atmos 4.1.2chの例
4.1.4ch
- Dolby Atmos 4.1.4chの例
Dolby Atmosのチャンネル(ch)表記について
DolbyAtmosの場合スピーカーの構成を3つに分けて表現します。例えば「4.1.2ch」と書かれている場合は、「4」はサラウンドに使われるフロントやリア、サラウンドなどのスピーカーの数(青いスピーカー)、「.1」はサブウーファの数(ピンクのスピーカー)、そして最後の「.2」は天井などに設置されるプレゼンススピーカーの数(赤いスピーカー)になります。
プレゼンススピーカーは「フロントスピーカー~視聴位置間」の
前方がトップフロント(4.1.4chの図の前方の天井スピーカー)
ほぼ頭上に当たるのがトップミドル((4.1.2chの図の真上の天井スピーカー))
「リアスピーカー~視聴位置間」の
後方がトップリア(4.1.4chの図の後方の天井スピーカー)
と呼ぶそうです。
以上のDolbyAtmosの仕様を我が家に照らし合わせて考えてみましょう。
我が家の環境について
我が家のシアター室は、下図のような切妻天井の部屋になっています。
天井が低いため、ブックシェルフタイプのスピーカーは取り付けが難しいですが、幸い天井の大部分には手が届きますし、インシーリング(天井埋め込み)ライトがあり、ライトは電球を外してネジを1本外すとかんたんに中をのぞくことが出来ます。
手を突っ込んだりできたので、中に手を突っ込んで、スマートフォンで撮影してみると天井の構造も大体わかりました。
天井に設置できるスピーカーの条件
ここで天井にスピーカーを付けられる条件をいろいろ考えてみると設置できる条件は以下のような形になりました。
- スピーカーは天井埋込み型
- 埋込できるスピーカーは埋め込み穴17cm以下、高さは20cm以下
- フロント側の天井であれば、ライトの穴から配線はできそう
- 石膏ボードなので穴開けは所持している道具で素人でも可能
最低限の構成である4.1.2ch、つまりトップミドルスピーカーの追加であれば、何となく素人でもできそうなイメージができてしまったので、スピーカーを物色し始めました。さて必要な機材を揃えないとこれ以上進めません。
購入したスピーカーとケーブル類
スピーカーの候補としては、多様なメーカーから発売されていました
- KEF
- B&W
- SpeakerCraft
- Unisonic
- JBL
- DYNAUDIO
- BOSE
- LINN
店頭においてあるのはインストーラとして営業している専門店の一部しかなかったので、過去にホームシアターグランプリで受賞実績のあるメーカーから選ぶことにしました。
上記の条件からサイズが限定されるので、候補は2,3個しかありませんでしたが、結果的にはSpeakerCraftのスピーカーには、トゥイータとウーファの2ユニット構成で、それぞれ独立して角度を変えることができる機能が備わっていたので、これが決定打となりました。
ケーブルはAudioQuestで統一したかったので、切り売りのAudioQuest TP4.3とAudioquest SureGrip300 BFAを使ってパワーアンプ側のみバナナプラグを装着しました。
- スピーカー:SpeakerCraft Profile AIM5 Three☓2台
- ケーブル:AudioQuest TP4.3☓14m
- バナナプラグ:Audioquest SureGrip300 BFA☓1セット(4個入)
トータルで7万円弱…、必要なケーブルや部材を調達して準備は整いました。
さぁ取り付け工事へ…と思ったけど長くなったので、天井スピーカーの設置工事(DIY)については次回にします。
Her-
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