VRは映画やライブを取り込んでいく
さらに今後、このVR技術は映画や音楽の世界にも進出してきて、コンテンツは徐々にただ席に座ってみるものから、自分が移動しながら楽しめる体験型コンテンツへと変わっていくと思っています。
ゲームと映画、音楽映像の境界は徐々に薄れていき、映画のストーリーをゲーム的に体験したり、ライブなどの音楽映像をその場にいるかのように楽しむことが出来るようになっていくでしょう。
例えば、自分の好きなアーティストのライブ映像を収めたソフトは、通常カメラの視点で受動的に見るしかありませんが、自由に席を移動してみたい場所から見ることができるようになったり、ステージの上で演奏している姿を間近で見たり、一緒にステージに立ってライブをしているような体験がすでにできるようになりつつあります。
スポーツもその体験は大きく変わるでしょう。サッカー選手と同じピッチに立って試合を観戦し、飛び散る汗までみることができるかもしれませんし、モータースポーツにおいては、F1は今後360度ビューを提供するようですし、ドライバーのコックピットに搭乗し、時速300kmでかっとんで行く景色を体験できるかもしれません。
映画をマルチチャンネルで見ていると、後ろから音が聞こえて思わず振り返りたくなることがあります。当然映画は目の前にスクリーンやテレビがあるので、振り返っても何も見えないわけですが、VRなら振り返ったら目の前にゾンビがいた!なんてことがあるわけです。
また、従来主人公視点で見ていた映画を、ヒロイン目線で観てみたり、犯人視点で見てみたり、楽しみ方も大きく変わる可能性があります。
映画やライブ映像と言うコンテンツ自体は今と変わらないまま残るかもしれませんが、映画やライブ映像をVRとして体験する体験型コンテンツは今後広がっていこうとするはずです。
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