著名エンジニア監修の音
珍しいものがふんだんにありすぎて、ご紹介するだけでも結構大変で、なかなか実際の音の話題にたどり着けませんが、実際に聴かせていただくと、音は非常にくっきりとした音像を持つ音で、スピーカーユニットから耳まで120~140cm程度のニアフィールドということもあり定位がとても敏感です。
椅子が1cmでも中心からずれただけで音が寄りますし、頭を少し振るだけで、定位がずれるので、頭をしっかり固定して聞かないと定位が動いてしまいます。ミリ単位で音の印象が変わってしまうほど敏感なシステムはこれが初めてかなぁ。上下左右がぴたりと合わないとピントがずれるので、左右に加えて高さ調節も必要です。
非常に定位がハッキリしていて、直接音のエネルギーが強いので、面白いことにスピーカー正面から外れて、スピーカーの横に外れて座っても、スピーカーの間に定位がくっきりするくらい敏感なシステムです。
CENYAさん自身が女性ボーカル最重視ということもあり、少し高音にピークがありますが、女性ボーカルはもちろん、弦楽器、金管楽器の響きが艶やかで、低音もしまりつつ量感もほどよく、ライブ音源の奥行きのある空気感がいいのが特徴的です。
ニアフィールドのためか頭の上から音に包まれるような感覚がなく、説明しづらいですが、音場が小さいというか…。直接音のエネルギー感が強く、すぐ目の前にいる実在感のようなものがあるので、ステージを見ているというより目の前で弾き語りをしてもらっているような感覚といえばいいのかなぁ…ソロ演奏やボーカル向きと言う印象を持ちます。
LANケーブルの比較
CENYAさん一押しの自作LANケーブルです。純銅単線のエナメル線にフェライトコアを取り付けたLANケーブルで、非常にシンプルなつくりでネットワークエンジニア的には見た目が不安ですが、このケーブルを使うと前述のようなエネルギー感の強い音に一役買っているとか。
その音の比較として、AudioQuest Vodkaに差し替えて聞かせていただけることになりました。
見た目はVodkaの圧勝なんですけどね…。
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