瑞々しく
素の状態でも、AV8805Aは空間表現の広さと、インパクトのある低音が出る機種ですが、低音の質感が締まり、さらに強いインパクトのある低音へと変わり、中低音の見通しがよく、空間表現はより広く描かれます。
音の鮮度が上がり、素の状態では少し冷たい感触だったAV8805Aの音の傾向に瑞々しさが出て、ボーカルの声などには潤いが感じられるようになります。DACの変更で懸念を感じていたシャリシャリとした音の感触が緩和されたのは良い傾向ですね。
価値のある内に買い替えを
到着した時にはほぼ新品に見えたAV8805Aはエージングも進んでいない状態ですから、もう少し長く試聴したいところでしたが、お借りできた期間はわずか2日程度と短い期間だったので、もう少し長い期間に渡って試聴したかったというのが本音です。
とはいえ、音の傾向はほぼ事前に予想していたものと一致しており、DACメーカーの変更は影響が大きいことがわかりましたし、懸念だった光ファイバーHDMIケーブルとの相性問題も再発してしまったのは残念です。
DACのメーカーが変更される前のAV8805をアップグレードして使う方がよさそうですが、AV8802Aのように5年以上利用することを考えると中古で購入するというのは望ましくありません。
買い替えるなら今?
AVプリアンプを含めてAVアンプは、規格の移り変わりがオーディオ機器に比べると早いため、一世代古くなるだけで大きく価格が下がります。特に2K→4Kや4K→8K、Dolby AtmosやDTS:Xなどのオブジェクトオーディオの対応可否などの変化が大きい時には、その変化は顕著でAVアンプは定価の1/10、1/20などの価格に落ち込むこともざらにあります。
現状はまだ4Kで十分という人も多いので、8K対応製品に飛びつく人も少ないですが、8K対応製品が増えてくると、4Kまでしか対応していない製品は大きく価格が下がることも予想されるため、AV8802Aのような旧世代の製品が価値をもって取引されている間に、下取りなどに出して買い替える方が買い替えコストは低くて済みます。今なら10万円前後の下取りはしてもらえそうですし、オークションなどを利用すれば15万円前後の価値はありそうです。
買い替えよう
デメリットに感じる部分にDACの変更がありますが、1年待てばAKMのDACを搭載したAV8806?などが登場することも期待はできませんし、アクセサリなどで調整すれば何とかできるかな?という感触ですし、光ファイバーHDMIケーブルについてはテレビのZ9Dを買い替えれば解消するかもしれませんので、空間表現の広さや音のメリハリの良さなどは現代的に調整されており、シアタールームで使う機器としては魅力を感じます。
多少妥協をする部分もありますが、AV8802Aの後継機は他に見当たりませんし、AV8802Aの売却を考えても今が最適と思いますので、買い替えることに決めました。
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