これまで使用してきた3mの10Gtek OS2-LC-LC-D3M、10Gtek OS2-LC-LC-D5Mと長さ以外基本的な仕様は同じです。
5m→10m
音の残響成分が長く残り、音の密度を上げながら、空間の見通しはすっきりと見晴らしがよく、温度感は高くもなく低くもなく、空間を漂う音の成分がより細かな粒子となってきめが整い滑らかに静かに漂います。
音像がよりくっきりとし、ボーカルの口元のイメージが鮮明に浮かび上がり、楽器の基音の鮮明さに、美しい余韻が尾を引いて、静かに流れる時間の中でゆったりと音楽に浸れる雰囲気へと変わっていきます。
どうやら光ファイバーケーブルの反射の影響は5mでもまだ残っているようです。ケーブル長を伸ばしていくたびに、耳あたりが柔らかく粒子が細かくなりつつ、鮮明度が徐々に上がり、楽器の音は鮮やかになります。背景がより黒へと沈み込み、音だけが浮き上がるような方向性になっていきます。
シングルモードの光ファイバーはkm単位の信号伝送を想定されている規格ですから、当然光の反射も減衰しにくくなります。さらに長くすればもっと音は繊細に、きめ細やかに変わっていくことも想像に難くありませんが、長くなればデメリットもあります。
長さのデメリット
光ファイバーケーブルは長くしても価格はさほど高くありませんので、より鮮明な音になるのなら、長いケーブルを採用したくなりますが、やはりその収納場所は問題になります。
例えば我が家のオーディオルームでは、オーディオラックQUADRASPIRE QAVMB/DOGLの下にABA 超薄型制振シート B-50を置いて、その上に光ファイバーケーブルの余長部分を載せていますが、3mだとさほど影響はありません。
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