今回の測定でわかったこと
前回1台のPerfectWave Power Plant 3を使って、1週間ごとに測定していく方法では、週毎の外部要因の影響を受けるため、比較するのが難しかった面がありますが、同時に比較することで前回の比較よりも良好な結果が見えてきました。
前回の計測結果との比較~電圧~
以下は前回の電圧を比較した表ですが、オーディオルームのコンセントの計測した期間から、シアタールームのコンセントを計測した期間は、1か月ほど開いていたので、季節の違いなどによる差異、突発的な変動の影響が大きく表れてしまっていて、黒相の計測結果が非常に悪く見えていました。
期間:2021/6~8 | 電圧(平均) | 電圧(最低) | 電圧(最高) |
---|---|---|---|
赤相(オーディオ専用):赤色 | 102.63V | 101.8V | 103.9V |
黒相(EO-01):水色 | 101.92V | 99.9V | 103.1V |
今回、同時に計測したことでわかったのは、前回の計測では電圧の値に大きく差異があると思われていた赤相と黒相が、同時に計測すると平均値の差も小さく、最低値、最高値をみても高い電圧を保っており、オーディオ機器にとって良好な電圧で供給できていることがわかります。
期間:2021/10 | 電圧(平均) | 電圧(最低) | 電圧(最高) |
---|---|---|---|
赤相(オーディオ専用):赤色 | 102.69V | 101.9V | 103.6V |
黒相(EO-01):水色 | 102.50V | 101.4V | 103.4V |
前回の計測結果との比較~歪み率~
そして今回の計測ではっきりわかったのが、歪み率に対する誤解です。冒頭で書いた通り、前回の計測結果では歪み率は黒相、つまりシアタールームの方が優秀という結果でした。こちらは前回の1台で計測した時の結果を比較したものです。赤相の方が平均値で10%近く歪みが大きいことがわかります。
期間:2021/6~8 | 歪み率(平均) | 歪み率(最低) | 歪み率(最高) |
---|---|---|---|
赤相(オーディオ専用):赤色 | 1.818%THD | 1.6%THD | 2.1%THD |
黒相(EO-01):水色 | 1.653%THD | 1.3%THD | 2.0%THD |
前回の計測結果の比較で、電源の質を示す数値がちぐはぐだったのが非常に気になっていて、納得のいかなかったのがこの歪み率の結果でしたが、今回同時に比較を行った結果、その結果はひっくり返りました。歪み率はむしろ赤相の方が低く優秀で黒相の方が2.7%ほど悪いという結果です。
期間:2021/10 | 歪み率(平均) | 歪み率(最低) | 歪み率(最高) |
---|---|---|---|
赤相(オーディオ専用):赤色 | 1.662%THD | 1.5%THD | 1.8%THD |
黒相(EO-01):水色 | 1.707%THD | 1.5%THD | 1.8%THD |
黒相よりも赤相が優秀
2台のPerfectWave Power Plant 3を使って、同時に計測した結果、全体として黒相よりも赤相の方が、平均の電圧が高く安定しており、歪み率も低いことがわかり、ノイズの量も低く、電源の質がわずかにいいようです。黒相の方がより質を悪くする外部要因があるということですね。
もちろんこの計測結果には季節性の要因がまだ内包されていて、夏と冬、季節の変わり目などで変わりやすい季節性の家電の稼働率によっても差異が生まれるはずなので、1年を通して計測してみれば、家電の稼働率が低い季節に逆転する要素は残っていますが、それでも同時に計測して比較をすることで、計測結果に与える影響はかなり小さくできているはずです。
さて、次は赤相と黒相の各相で、従来のコンセントと比較してオーディオ専用電源コンセントの優位性が数値となって現れるのか、同時に計測した結果を比較してみることにしましょう。
Her-
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