神経質にならなくてもいいのに…
オーディオ機器の性能を引き出すには、電源環境が美しい波形かつ低ノイズであることは重要ではありますが、あまり気にしすぎると目的が音の改善から離れてしまい、目的が手段と化してしまうこともあります。ノイズのことは知らない方が幸せに音楽を楽しめるのではないかと思います。
とはいえ、日々あれこれと環境改善を図っている立場としては、客観的なデータとして電源の状態を知っておくことは、音質画質改善の指針にはなるでしょうし、アクセサリなどを追加したときに感じる違和感の原因を探るには、電源状態を計測するアクセサリは有効なツールとなりえるでしょう。
歪み率の計測
2019年1月に、我が家の電源事情を観測するために波形の歪み率(%THD)が表示可能なPS Audio Power Plant Premierを購入してみました。
しばらくPower Plant Premierを使いながら観測を続けていましたが、我が家の電源波形の歪み率は、良いときで1.6%THD、悪いとき(特に深夜)で3.0%THDと曜日や時間帯によっては結構幅があります。時間が遅くなればなるほど悪くなっていく傾向があります。
ノイズの計測
ノイズの計測をできるものは手元にありませんが、PS Audio Noise Harvesterをオーディオルームの壁コンセントに接続していても、機器の電源を入れるとき以外は点滅するのを見たことがありません。
シアタールームの壁コンセントは調光器のスイッチを入れるとNoise Harvesterが点滅しますが、電気を消している間はまったく点滅しません。これも家庭内のノイズ源になりそうな家電各所に、PLCノイズフィルタ Panasonic BL-PST152などを配置している効果なのかもしれません。
しかしNoise Harvesterが点滅しないからといって、ノイズがないとは思えません。
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