吹替えのメリット
吹替え版のメリットとしては以下のようなものがあるでしょうか。
- 映像を目で、音声を耳で役割分担できるので映画に集中できる
- 字幕が映像に重なることがない
- 余所見をしても内容がわかる
- 翻訳の文字数制限が緩い
- 漢字がわからなくても問題ない
- 3Dの場合は字幕が浮いて見えなくて良い
- 声優の声の方が魅力的な場合もある
一番は映像の邪魔になる字幕がないこと、音声は耳に任せることで、映画に集中しやすいということでしょう。前述したように声優の声がハマると、むしろそれが映画を面白くすることもあります。
字幕のメリット
吹替えのデメリットは字幕のメリットといえるでしょう。字幕のメリットを観てみましょう。
- 役者の声をそのまま聞くことができる
- 演技と声の違和感がない
- 声優の当たり外れがない
- 英語などの外国語に耳が慣れる(勉強になる)
字幕の一番のメリットは役者や演技に対して声の違和感がないということだと思います。
よく番組の話題性のために、声を本職としていない俳優や芸人などを声優として起用することがありますが、そのほとんどは声が浮いてしまっていて、作品が台無しになっていると不評を買うことが多いでしょうし、例え本職の声優でも、声の演技がわざとらしく聞こえる場合もあります。
どちらがいいかというのは、それぞれ主張があると思いますが、文字を見てから把握するまでの時間や、周辺視野の広さ、目や耳の良さなど、人それぞれの得手不得手も関係していますし、映画やドラマに求めているものの違いもあると個人的には思います。
ホームシアターを作ってから
ホームシアターを作って、映画を観るようになってから吹替えによる音声に違和感を覚えるようになりました。
映像と声の乖離
- 骨格から想像される声質との違い
- 演技や口の動きと声との不一致
- 環境と声優の声の違和感、トーンの違い
- 声の演技のわざとらしさ
画面が大きくなると、役者の演技の細かいところや口の動きなどが詳細に目に入ってきます。人間は無意識に人の骨格や体の大きさなどから、出てくる声を想像していますし、特に外人は体格もいいので、体格に劣る日本人が声をあてると、その骨格差が声に出てしまいます。口の動きも見えれば見えるほど、声との違和感を感じざるを得ませんし、シーンによっては声の演技が過剰に感じることもあります。
システムの音の質が上がってくると、環境による声の違和感も如実に現れます。俳優の声はその周辺の環境の影響を受けて、反響したり、かき消されたり、動きながら話せば距離感も変わります。周囲の音に応じて声が変化しますが、声優の声にはこのリアルタイムに起こる微妙な変化は反映されませんし、どんなエフェクトをかけても周辺の音から浮いてしまうんです。
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