総括
家に帰ってから、ダイハード4.0や最後のスターウォーズ/最後のジェダイ、ブレードランナーなどを試聴会の音量に近づけて再確認してみましたが、AVC-X8500Hのバイアンプ駆動時の音は、Marantz AV8802A+DENON POA-A1HDというセパレート環境で聞いた音にかなり近い印象を持ちました。
AVC-X8500Hの設計には、筐体の共振を止めるのにゴム製のものを極力使わずに、剛性などによって抑えるよう工夫されているという話も今回解説をしていただいたサウンドマネージャーの高橋さんからもお聞きしましたが、筐体や機器全体がしっかりしているのが音から伝わってきます。
全体的な音の印象として、とにかくパワーアンプ部が持つエネルギーを、極力無駄をなくしてストレートに引き出している印象で、音の出と引きの瞬発力がとても高い印象を持ちます。このことが音声の解像度に貢献していて、制動の利いた低音と、広い音場を作り出す細やかな表現へと昇華されているのだと個人的に思いました。
AVC-X8500Hは、このクオリティなら間違いなくA1を冠していいフラグシップに恥ずかしくないモデルだと思いますので、私としてはA1を継いで、例えばAVC-A1XHとか名乗って欲しかったなと思います。
A1の名を冠さなかった理由をお聞きしてみると、海外の製品型番に習ったということだそうですが、A1という名称にプレミアム感というか価値を見出すのは日本国内だけのようで、海外ではあまり興味をもたれないのも大きな理由のようです。
AVAC秋葉原本店もこれで最後
イベントが終わってお店を出ると雨が降り始めていました。AVAC秋葉原本店の新宿移転に伴い、音系のイベントはこれが最後ということで、来週に4K対応DLPプロジェクタJVC LX-UH1の先行視聴イベントが残っているそうですが、すでに満席のようなので、私がAVAC秋葉原本店を訪れるのはこれが最後の機会になりそうですね。
計3回のイベントの内、1回はELACのスピーカー、2回をB&Wの最新スピーカー800 Diamond(D3)シリーズで聞かせていただきましたが、D3シリーズは少し音が硬い印象を持ちますね。
アンプの制動に素直に反応する反応性の高さは申し分ありませんが、高音が少し耳に痛くて、今回のような大音量(AVアンプの設定は0db程度)で聞くと、疲れやすい印象を持ちます。もっとエージングが進むと印象も変わるかもしれませんが…。
せっかく場所を覚えて通い始めたところだったので、なんとなく残念ですが、また新たな新宿本店へ伺おうと思います。AVAC秋葉原本店の皆様、丁寧にご対応いただきありがとうございました。
Her-
↓↓↓関連記事はこの下にあります、引き続きお楽しみください↓↓↓
コメント