HDRとHDRリマスター
映像本来の明るさ、コントラスト、鮮やかな色を再現
テレビ本体がHDR信号に対応。通常の放送などで使用されているSDR(スタンダードダイナミックレンジ)信号に比べ、広いダイナミックレンジの輝度情報を扱えるようになります。これにより、白飛びしてしまいがちな明るい部分の色味や潰れてしまいがちな暗部の階調も再現し、肉眼で見ているかのような奥行き感や立体感のある映像を創出します。さらに、色鮮やかで質感までも描き出す「トリルミナスディスプレイ」が映像の質をさらに向上させ、まるでその場所で見ているようなリアリティー豊かな映像を再現します。
さまざまな映像をHDR相当に「HDRリマスター」
映像の中で、それぞれの被写体に応じてコントラストを向上させるオブジェクト型の映像処理を実現。さまざまな映像をHDR相当のコントラストにまでアップコンバートすることができ、白飛びや黒つぶれの少ない、明るい空の色合いや、浮かぶ雲の立体感、そして花びらの質感など、まるで目の前にあるかのような表現を可能にしました。
人の目に映る色は、たとえば赤といっても、バラ、紅葉、トマト、ワインなど、さまざまな赤の色合いがあります。この微妙な色彩の違いを表現するために「トリルミナスディスプレイ」を採用。色再現領域を拡大することで幅広い色の表現を可能にしました。これにより、今まで表現しきれなかった繊細な色のニュアンスや、人肌のみずみずしい質感までも描きだします。
なめらかな色表現「Super Bit Mapping 4K HDR」
ソニー独自の階調変換機能で地上デジタル放送やブルーレイディスクなどの8bit映像や、HDR信号などの10bit映像を14bit相当の階調表現にして出力。刻々と変化する夕焼けの赤や紫など、微妙な色合いもリアルに再現します。
Z9Dシリーズとの相違
搭載している機能としてはほぼ同じものだと思いますが、今回A1シリーズは、HDR信号について、Ultra HD Blu-rayなどで採用されている「HDR 10」に加え、4K放送で採用される「Hybrid Log Gamma(HLG)」にも対応します。Z9Dシリーズも今後アップデートで対応するといわれていますが、A1シリーズは発売時点でHLGに対応したひかりTVやNetflixなどでHDR映像を楽しめます。
有機ELパネルは液晶パネルに比べて目の覚めるような色純度に優れた発色の良さが持ち味で、報道の写真を見るだけでも煌くような映像の片鱗がうかがえますが、有機ELパネルは、液晶パネルに比べて、自発光パネルならではの発色の良さと、黒の表現は有利ですが、微妙な黒、つまりほんの少し光っている黒の表現が苦手といわれます。暗部の快調表現がどれほど追い込まれているのかは注目のポイントです。
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