2022/1/20不定期更新に変更します

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Andante Largo

「ノイズ」の正体と発生源

オーディオ・映像機器に影響を及ぼす「ノイズ」にも、 様々な種類があります。人間の可聴帯域で普通に雑音として聴こえるもの、例えば「ブーン」といったハムノイズ (主に50 ・ 60Hz の低周波な電気的ノイズ / 以下、低周波ノイズ) の対策をすると気持ち良く音楽再生ができることは、特にレコードリスナーの方はご存じのことと思います。

しかし近年急激に進歩したデジタルの世界は、低周波ノイズ (ハムノイズ) とは別次元に強力なノイズをもたらしました。それは今や私たちの生活に欠かせない携帯電話 ・ スマートフォン ・ Wi-Fi ・ Bluetooth ・ LEDの照明機器・ スイッチング電源など 、様々な電子機器が発する高周波な電気的ノイズ (以下、高周波ノイズ) です。

高周波ノイズが厄介なのは、身の回りに溢れていることと同時に、その性質です。「ジッター」等、電子機器の動作上に様々な悪影響を起こし、音楽・映像情報を著しく損傷させているのです。

「ブーン」と聞こえるハムノイズと違い、遥かに可聴帯域を越える ( 例 : Wi – Fi は 2.4 GHz ) ノイズの影響を、普段の生活では理解しにくいかもしれません。しかし例を挙げると、旅客機の離着陸時に携帯電話の電源を切る、あるいは電波オフモードに設定するのも、高周波ノイズによる運行機器の誤作動 (高度計が狂う等) を防ぐためです。

それだけの影響力を持つノイズが、非常に繊細な情報を扱うオーディオ・ 映像機器に無関係な「はずがない」のです。

コードカンパニーでは、高周波ノイズが音楽・映像信号に与える影響に世界に先駆けて着目し、長年研究を続けてきました。そして、低周波ノイズ(ハムノイズ)と高周波ノイズの両方をシールド(防御)するケーブルの設計を積極的に採用してきました。しかしもっと困るのは、それだけの対策を施しても実は

「高周波ノイズの発生源がオーディオ・映像機器の内部にも存在している」

ということです。

機器自身が動作することにより、ノイズが内部で発生。しかもそれが自身だけでなく、他の機器にも電源やアースを介して互いにノイズを送り合っているのです。

これまで蓄積した独自技術を応用

研究を進めた結果、ノイズを減衰させる手法を見出しました。それはコードカンパニーが以前から採用してきたケーブルの構造でこそ実現できる技術であり、これを「 チューンドアレイ 」と命名、2012年に発売いたしました。今回の「グラウンドアレイ」はこの「 チューンドアレイ 」のノウハウを用い、機器内部に渦巻くノイズ吸収の専用品として開発したものです。市場ではすでにノイズ対策アクセサリーが様々なアプローチで展開されていますが、コードカンパニーはこれまで蓄積した独自技術を応用する形で2017年に開発に着手しました。そして2年以上の研究期間を経て、この「グラウンドアレイ」が誕生したのです。

内部には電気的にパッシブ(受け身)な5つの素子がグラウンドにのみ作用する(ホット等、信号ラインには接触しない)形で組み込まれており、各々異なる帯域を受け持って効率的にノイズを吸収します。そして熱に変換することで発散する、という仕組みです。ケースには切削のアルミニウムを採用しています。これは内部のシールドと共に外部のノイズから素子を守っており、グラウンドアレイ自体がノイズを拾うアンテナとなることを防止しています。また、ケース内は振動減衰に優れた素材で満たされており、共鳴対策も万全です。これら振動・ノイズ対策のレベルはコードカンパニーの最高峰ケーブル「コードミュージック」と同等のもので、熟練の職人によって非常に精密に製作されています。

また、同時に軽量設計にも配慮しており、接続部分の力学的負担は一般的なケーブルを接続した際と同程度に収められています。

アレイテクノロジーの効果は各パーツのクオリティや組付け精度に大きく左右されます。グラウンドアレイは長年にわたる高周波対策とアレイテクノロジーの蓄積があってこそ、誕生したのです。

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