光ファイバーネットワーク
本ブログを始めてからネットワークオーディオの再生については、どこか音にノイズの影響を感じる部分があり、そのノイズがどこから来るのか模索していく中で、業務用に用いられる光ファイバー接続用のメディアコンバータを導入して、音質の向上が図れることを確認しています。2016年8月のことです。
光メディアコンバータを使うこと自体は、ネット上に早くから着目されている方もいらっしゃるようですから、私が先駆者ではありませんが、使い方や効用を書いている記事はほとんど見ることがありません。
一般的なパソコンにおけるネットワークでは、光ファイバーを前提としたインターフェースは搭載されていませんし、銅線を使ったLANケーブルが一般的ですが、一般家庭でも身近なものとしてはNTTやKDDIなどの回線事業者が提供するONUが光ファイバーを使っている代表的なものとなります。
光メディアコンバータと光ファイバー
光ファイバーを使ったネットワークを構築するには、一般家庭で使用されるLANケーブルとの接続に光メディアコンバータを用いる必要があります。以前それについては簡単に記事にしましたが、家庭内LANから流れてくる電気信号を、一度光信号に変換し、離れた場所まで伝達した後、再度電気信号に戻すという変換作業が必要になります。
なぜこんな面倒なことをするのかといえば、一般的なLANケーブルは伝送距離が100mという制限がありますが、光ファイバーを使うことで、それをkm単位まで伸ばすことが可能となるからです。つまりそれは電気信号よりもより高速で、減衰が少なく、高品質な状態を維持したまま信号を送信することができるということですね。
これをネットワークオーディオに利用すると、まず金属ケーブルが内包する電気的ノイズを取り除き隔離することができ、不特定多数が接続するネットワークからオーディオ機器が受けるノイズの影響を最小限に食い止めることができるため、LAN環境に依存しにくい一定の品質を保った安定性の高いオーディオ向けネットワークを構築することが可能です。
こうした光通信を前提としたプレーヤーとして、LUMIN X1が発表されたことは以前ご紹介しています。
そして余計な機器を通さずに光ファイバーケーブルによる電気的な絶縁を実現したプレーヤーの音というものを聞いてみたいですね、と書いていましたが、そのX1をお借りする機会に恵まれました。200万円の機器を借りるのは緊張します。
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