スクリーンを大きくすれば、間隔は大きく開いてしまいます。これは90型。
かといってディスプレイのサイズを小さくすれば、画面に迫力がなくなってしまいます。
スピーカーの位置を変えずに、90型のスクリーンから75型のテレビに入れ替えたときにはやはり小さく感じましたね。
サウンドスクリーンなら大画面とスピーカー間隔を両立することは可能ですが、サウンドスクリーンにスピーカーが隠れてしまうことによる音への影響も少なからずありますから、この大画面の迫力とスピーカー間隔の問題はシアターとオーディオを両立する上で常に悩ましい問題です。
行き着く先
私はシアターシステムであっても、デジタルファイル再生においては、いい機材を使いセッティングさえ突き詰めればステレオシステムにも劣らない音は出せると思いますが、同じ金額、同じ技量を使えば、ピュアオーディオという言葉が示す通り、2chという土俵、特にアナログレコードの再生においては、余計な機能をそぎ落としたシステムが有利なのは間違いありません。
現在はアナログレコードの再生には手を出していません。理由はいくつかありますが、私がPCオーディオから本格的なオーディオへ手を広げていったので、流れとしてアナログレコードの再生は一番遠いところにあるということ。
実際私が所有しているレコードは、FINAL FANTASY ORCHESTRAL ALBUM(Blu-ray Music)の初回限定版についていたアナログレコードのみです。
あとは投資額の問題。アナログレコードはいい盤を求め始めると、高級ワインと同様にソフトの収集に相当の投資が必要になり、またレコードの保管場所の問題やメンテナンスなども考えると、一般サラリーマンの私にはハードルが高すぎます。AV機器とネットワークによる利便性をコンセプトにシアタールームを作ってきた私にとっては鬼門とも言える存在です。
映画を観ることを主に考えて、同じ投資をしていくなら、限られた資金を分散してしまえば、どっちつかずのシステムが出来てしまうので、今のホームシアターシステムを進化させていくのが、効率的であり王道でしょう。
電源工事の話題のときに触れましたが、マルチチャンネルを基本とするシアターシステムと、ステレオを基本とするピュアオーディオシステム、この2つのシステムを両立するのであれば、別々の部屋に2つのシステムを用意するのが最適です。
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