楽天UN-LIMITでau網を使うため
2020年4月8日からサービスを開始した楽天UN-LIMITのSIMカードを新規契約し、docomoで使っていたSonymobile Communications Xperia XZ(SO-01J)で何とかアクティベートをして、その後モバイルルータの回線として使うために、楽天網の周波数であるBand3(1.7GHz帯)に対応しているSIMフリーモバイルルータHuawei GL06Pを使ってみたところ無事使用できるようになりました。
データ制限のかかるパートナー回線(au網)を使わずに楽天網だけをフルに使うという利用用途において、GL06Pは安くて使いやすいルータですが、残念ながらパートナー回線であるau網との接続に必要なBand18/26の周波数帯には対応していないので、地下鉄など楽天網が整備しきれていない場所では通信ができません。
各キャリアの使用周波数帯
各キャリア(通信業者)はそれぞれ以下のような周波数を利用して携帯電話網を普及させています。◎のついた周波数帯は各キャリアの主要帯域となっていまして、特にau網のBand18、docomoが利用しているBand19といわれる800MHzや、ソフトバンクが取得しているBand8の900MHzは、周波数が低く速度は出ませんが、つながりにくい地下やビルの奥などまで届きやすい「プラチナバンド」と呼ばれる周波数帯を持っています。※WiMAX2+に利用されている帯域
周波数帯 | docomo | au | SoftBank | Rakuten |
---|---|---|---|---|
Band1(2.0GHz) | ◎ | ◎ | ◎ | |
Band3(1.7GHz) | ○ | ○ | ◎ | |
Band8(900MHz) | ◎ | |||
Band11(1.5GHz) | △ | ○ | ||
Band18/26(800MHz) | ◎ | ◎(au網) | ||
Band19(800MHz) | ◎ | |||
Band21(1.5GHz) | ○ | |||
Band28(700MHz) | △ | △ | △ | |
Band41(2.5GHz) | △※ | △ | ||
Band42(3.5GHz) | △ | △ | △ |
携帯電話の回線としてカバー率、つまり繋がりやすいというのは一番大切な要素です。ソフトバンクが900MHz帯を手に入れてからあまりキャリアごとの繋がりやすさの差を感じなくなりましたが、以前はソフトバンクは繋がりにくいというのが当たり前でした。
新規参入の楽天には繋がりやすい周波数帯域を持っていないこと、それをカバーできるだけの通信網を整備することができていないため、パートナー回線としてau網を利用する形になっています。順調に展開していければ、いずれそのカバー率も徐々に改善されていくとは思いますが、プラチナバンドに相当する周波数帯域を持たない限り、昔のソフトバンクのような苦戦が続くことでしょう。
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