ベンチャー並みの品質
楽天はすでに大企業といっていい日本でも有数の企業ですが、いまだにサービス品質に対する姿勢がベンチャー企業並みなところが見え隠れします。
楽天モバイルはNTT(docomo)やKDDI(au)、ソフトバンクといった通信キャリア業界大手3社が保有しているプラチナバンド(繋がりやすい電波)もなく、auの通信網を間借りすることでカバー率を維持しています。本質的なカバー率が低いのではメインで使う携帯電話としては使えません。
KDDIにその費用を支払っているので、事業としては大幅な赤字でしょう。無料キャンペーンでユーザーの拡大を優先し、いまだに格安SIMレベルの通信品質しか提供できないのでは、無料期間終了後には、ユーザーからの信頼を損ねたまま解約されてしまい、キャンペーンによって膨らんだ赤字を回収できませんし、事業自体が成り立たなくなるでしょう。
昔、ソフトバンクが2005年に総務省の認可を得て、携帯電話事業に新規参入した時にも品質の悪さを指摘されましたが、この時はボーダフォンを買収したこともあって、カバーエリアは広かったですし、後にプラチナバンドを手に入れてから大きく改善しています。
それでもいまだに私の中ではソフトバンクは品質で一歩劣るイメージが払拭されておらず、携帯電話の契約を見直す際にも候補にすら上がりません。そのくらいユーザーのイメージは大切なもので、一度楽天モバイルの品質は悪いと強いイメージを植え付けられたらそれを覆すのは難しいものです。
安さが武器にならなくなる
日本の携帯通信業は新しい首相の政策によって、通信事業者はユーザーの携帯通信コストの大幅な削減を求められていて、NTTはついにdocomoを完全子会社化することになりました。結果としてdocomoの携帯通信コストが下がれば、auも追随することになり、楽天モバイルの唯一の優位性である「安さ」が競争力を失います。
格安SIMレベルの品質しか維持できないなら、1000円高くても品質の高いdocomoやauの回線を契約して使います。私は23年以上docomoユーザーですから、docomoの料金が安くなればモバイルルータもそちらを維持することになるでしょう。
テレワーク主体になったことで楽天UN-LIMIT回線の利用頻度も落ちて使いたい放題である必要性も薄れていますし、「いつでも解約可能、解約料は一切かかりません」ので、楽天ひかりの1年無料キャンペーンに影響しなければ、無料期間の終了とともに解約することを検討中です。
高い安いは価格だけではなく、品質を含めたコストパフォーマンスによってユーザーが感じる主観的な評価です。品質が悪ければ価格は安くても高いと感じるもので、現状無料でも不満を感じる中で、さて多くのユーザーが有料に切り替わるタイミングで解約する可能性の高い、2021年3~4月までに品質を改善してくれるのでしょうか。
楽天ひかりは以外にも満足のいく品質を維持してくれていますので、楽天のように私に植え付けられた品質の悪い楽天モバイルのイメージを払拭するような、サービス品質の改善をしてくれることに期待します。あと半年様子を見ましょう。
Her-
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