IPoE接続はお客さまIDに紐づく
同じ物理回線をIPv6は朝日ネットとIPv4は楽天ひかりで接続しているといういびつな状況は仕組みの違いが作り出したものです。
IPv4通信のPPPoE接続は接続IDとパスワードによるセッション管理が行われていますが、IPv6通信はNTT東西 フレッツ光からISP(Internet Service Provider)に通知された「お客さまID(CAF…などで始まる番号)」を元に提供されるため、同じ回線を使っている場合、先に開通している朝日ネットの接続のまま管理されています。
今回のようにIPv4のPPPoE接続IDを朝日ネットから楽天ひかりへ切り替えても、IPv6通信は既存の朝日ネットへ残ってしまうわけです。これでは楽天ひかりのIPoE(IPv4 over IPv6)接続が使えませんので、朝日ネットの解約手続きが終わるのを待つしかないわけです。
9月に入るとIPv4ユーザーが減ったのか、解約者が増えたのか、それとも何らかの対応をしたのかもしれませんが、多少通信状況は改善したものの、ゲーム中に遅延が発生するストレスは変わらない状況だったので、早く10月になってくれと願っていました。
しかし10月になったら即IPv6接続(IPoE)が使えるわけではありません。
IPv6接続(IPoE)の申し込み手続き
さて待ちに待った10月になりました。NTTフレッツの「お客さまID」に紐づいて9月末まで提供されていた朝日ネットのIPv6接続サービスが解約になるとどうなるのでしょうか?
再び、IPv6接続テストサイト(“http://test-ipv6.com/”)にアクセスしてみると以下のような結果が出力されます。「IPv6アドレスが検出されませんでした」となっていますね。
大手ISPは現在はほとんどIPv6を標準で提供しているはずですが、朝日ネットのISP契約が残っていたため、楽天ひかりは開通時にIPv6は提供していません。つまり朝日ネットのISP契約が消えると、IPv6サービスへの接続そのものが提供されない状態になります。そこで改めて楽天ひかりへIPv6接続(IPoE)サービスの申し込み手続きを行う必要があるわけです。
メンバーズステーションから申し込み
楽天ひかりを契約するとユーザー向けの情報提供を行うメンバーズステーションというページへアクセスできるようになります。まず楽天ひかりのホームページから会員サポートを選択して、メンバーズズステーションへアクセスします。ログインIDやパスワードは楽天会員のものと同じです。
「現在ご利用中のサービス」の項目に「各オプションご利用状況」とありますが、その中に、「IPv6接続(IPoE)」が「未利用」のステータスになっているのがわかります。月額利用料は0円で特に追加費用は発生しないようですので、改めて申し込みをするため、「お申し込みへ」を選択します。
「「IPv6接続(IPoE)」のお申し込み」ページへ移動します。
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