早く10月になってくれ
15年以上楽天会員である私の経験上こういうサービス品質のばらつきや急激な悪化は、楽天グループのサービスでは日常茶飯事だと思っていて、サービスの規約なども一方的に改悪する様子は見慣れていますが、今回の件は見込みの甘さからくる不手際というところでしょうかね。
1年無料キャンペーンなど思い切ったことをする割に、契約者数と通信量増加の予測が甘く、対応が後手に回ってNTE(Network Termination Equipment)という網終端装置が悲鳴を上げたのでしょうね。さすが「楽天クオリティ!」といったところですね。
こういう状況になって後悔したのが朝日ネットの解約日です。朝日ネットは毎月15日までの申し込みであればその月末に、毎月16日から月末までの申し込みなら、翌月末に解約が有効となります。私の場合は8月16日に申し込みでしたから、9月末まで朝日ネットの契約が残ります。あと1日早く解約手続きをしておけば…と悔いが残りました。
朝日ネットに戻したいくらい楽天ひかりが悪いサービスなら、9月まで使えるのはいいことのように見えますが、楽天ひかりを契約したのは、IPv6接続(IPoE)を使ったIPv4 over IPv6を利用するためだったはずです。しかし、この時点ではIPoE(IPv4 over IPv6)接続ができなかったのです。
IPv6は解約されるまで旧回線から切り替わらない
当初の目的であるIPoE(IPv4 over IPv6)接続による通信速度の改善はプロバイダに依存し、旧契約である朝日ネットはIPv6通信自体は提供していますが、IPv4 over IPv6を個人宅向けに提供していません。
楽天ひかりに乗り換えた後も、朝日ネットの契約は解約されるまで残っていますが、ここで1つ問題が起こります。以前テストしたことのあるIPv6接続テストサイト(“http://test-ipv6.com/”)にアクセスしてみることにします。このテストではIPv4接続とIPv6接続両方のIPアドレスが表示されます。
通常楽天ひかりと契約をした状態でこのテストをすると「ご利用のインターネットサービスプロバイダ (ISP): VECTANT ARTERIA Networks Corporation」と表示されるはずです。しかしIPv4のIPアドレスは楽天ひかりの「VECTANT ARTERIA Networks Corporation」、IPv6のIPアドレスは朝日ネット「ASAHI-NET Asahi Net」と表示され、IPv6網は解約されるまで朝日ネットのまま残ります。
朝日ネットと楽天ひかりはNTTフレッツ網としては同じ物理回線を使用しつつ、IPv4の通信は楽天ひかりを経由し、IPv6の通信は朝日ネットを経由するという妙な状態になるわけです。
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