22.2chは非現実的
サラウンドは22.2chもスピーカーがあるとなると、一般家庭ではまず実現不可能なレベルです。ブックシェルフくらいの大きさでも22個(+サブウーファ2個)も置いてあるだけで、邪魔になるでしょうし、もしできるとすればかなり小さいスピーカーになるでしょう。おそらく一般家庭としての限界は4.1.4ch~7.1.6ch位ではないかと思います。
確かに22.2chの包まれるような感覚というのは、家庭用のDolbyAtmosにはない密度感が感じられ、細かく音の動きを追跡できる分、音の定位にも優れるでしょう。仮に近い形で実現できたとして気になるのは音のバランスでしょうか。
22.2chの一体感を生むには、少なくとも中層ラインは同じ傾向のスピーカーでなくては違和感が出るでしょうし、小さなスピーカーを並べている分、どうにも低音が抜けていて、重低音で必死にカバーしている感じが否めません。
フロアスタンド型のスピーカーを4、5基並べて、7.1.4chや7.1.6chなどで運用した方が、家庭用としてはもう少し自然な低音になる気がします。映画館とホームシアターの差別化を図るためには、更なる多チャンネル化は進めていくべきかもしれませんが、一般家庭の部屋に20個もスピーカーは置けませんよね。
埋め込みスピーカーなら可能かもしれない
可能性があるとすれば、壁内や天井へのスピーカーの取り付けでしょうか。私もDolbyAtmosに対応するために、天井に2つSpeakerCraft Profile AIM 5 Threeを追加しました。
天井裏にしても壁内にしても、案外構造材が多くて、適切な位置に取り付けるのは困難だったりするので設計段階からちゃんと配置を検討しないと難しいかもしれませんが、居室内のスペースをとらない形なら、22.2chに近いスピーカーを配置することは可能かもしれません。
今後仮に22.2chのソースができたとして、対応AVアンプが出現するのであれば、どう家庭用の環境に落とし込むのか、今後課題にはなるでしょうし、インウォールスピーカーは需要が高まるかもしれませんね。
Her-
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