当時国内では価格帯やスペックを見ても音質的に期待できるYAMAHA NP-S2000もありました。バランス出力を搭載し、価格は倍以上したと思います。
しかし、まだネットワークオーディオプレーヤーの質に半信半疑な時期でしたから、お試しで購入するには、国内メーカーで手ごろな価格帯のNA7004が最適でした。
音質的には冷たい印象
NA7004はDACにシーラスロジック CS4398を搭載し、最大192kHz/24bitのPCM信号に対応していました。NA7004の音質は同価格帯のCDプレーヤーと比べてもはるかに高解像度な音でしたが、シーラスロジック CS4398のためか、やや音質的には冷たい印象の音だったことをよく覚えています。
当時ケーブルの出力による比較などもして、XLR出力をAudioQuest Jaguar、デジタル出力をAudioQuest Optilink-3として比較してみましたが、ファイル再生によるメリットは感じられるもののNA7004でD/A変換するより、NA7004からデジタル出力をしてAVP-A1HDでD/A変換する方が音はよかったように思います。※AVP-A1HDのDACはバーブラウン PCM1796
革新的だったが未熟
この頃まだハイレゾという言葉がまだ一般的ではなかったと思いますが、廉価なプレーヤーでありながらCDをはるかに上回るスペックの音源を再生できるようになり、様々な音源を1つのNASから選択でき利便性の高さはこれまでのオーディオ再生を一変させるものでした。
しかし、まだCDプレーヤーで当たり前にできる早送りや巻き戻しができなかったり、曲間の音切れなどが課題としてあり、まだまだ未成熟な分野という感じでしたね。それは次に乗り換えたNA-11S1でも多少のアップデートはあったものの似たような状態でした。
音質や価格などのバランスに不満はありませんでしたが、とにかく純正のスマートフォンのアプリが使いにくくて、使い物にはなりませんでしたし、他社に追随を許さないアプリの使い勝手の悪さは群を抜いています。右上に電源ボタン、その下に再生中、楽曲の選択、再生キューなどが並んでいますが、これが直感的にわかりにくく、小さくて操作しにくいんですよね。
その後Marantz製ではNA-11S1やM-CR611などのネットワークオーディオ再生対応製品を購入しましたが、バージョンアップを重ねた2019年現在のアプリでも満足のいくものではありません。
Marantz製品の音は好きで他にもAVプリアンプ AV8802Aやマルチチャンネルパワーアンプ MM8003、プリメインアンプ PM-14S1などに加えて、DLPプロジェクタVP-15S1なども所有してきましたが、アプリの出来とプラスチックでできたフロントのチープなデザインは残念でなりません。
Her-
↓↓↓関連記事はこの下にあります、引き続きお楽しみください↓↓↓
コメント