4K＆Dolby Atmosシアター構築(5)～Marantz AV8802Aの導入～

AVアンプかAVプリアンプか

前回、AVアンプの故障をキッカケにして、妄想が膨らみ勢いでDIYで天井にスピーカーまで設置してしまいましたが、Dolby Atmosへの対応にはまだ1つピース欠けています。最後の1ピースとなるのはAVアンプです。今回はその導入についてになります。

4K＆Dolby Atmosシアター構築(4)～天井埋め込みスピーカー設置工事～

天井埋め込みスピーカーの設置工事(DIY) 前回の日記で、妄想している間に自分でも設置出来そうな気がしてしまったDolby Atmos用スピーカーSpeakerCraft Profile AIM5 Threeですが、急いで工事をする必要があ...

修理に出していたAVアンプですが、DENON AVP-A1HDが故障したことはハッキリしていましたが、この時点ではDENON POA-A1HDにも異常があるのではないかという疑念があり、なかなか検討が進みませんでした。

Denon

POA-A1HDに異常がなければ、AVプリアンプを交換、POA-A1HDにも異常があれば、一体型AVアンプを購入する腹づもりでいました。

仮にPOA-A1HDに異常があったら、スケールダウンすることを覚悟していましたが、幸いPOA-A1HDには異常がなく、一部パーツの補修を行っただけで、修理されたAVP-A1HDとDENON DVD-A1UDとともに修理に出してから1ヶ月ほどかかって戻ってきました。

AVプリアンプの選定

POA-A1HDに異常がないことがわかり、ようやくAVプリアンプの候補の選定に入りましたが、AVプリアンプとなると、選択肢はYAMAHA、ONKYO、Marantzの3つほどしかありませんでした。

YAMAHAとONKYOは使ったことがなく音の傾向も知らない。
Marantzは音の傾向を知っている。
Marantzはユーザーインターフェースが慣れ親しんだDENONと同系統
量販店の店員さんと交渉がしやすいのはMarantz製

という比較的消極的な選択で、Marantz AV8802Aに決定しました。

Marantz AV8802A

Marantz

￥300,000（2024/12/21 18:31時点）

さて実際の導入になりますが…そうスムーズには行きません。

Marantz AV8802Aの導入

行きつけの量販店で価格交渉を行い、諸々含めて価格サイトの最安値よりだいぶ安かった(35万円相当)ので即決。到着を待ちました。

Marantz AV8802Aの到着

2日後には、店員で交渉してつけてもらったDolby AtmosとDTS:Xを収録したデモディスクともに手元に届きました。

開梱と設置準備

食事を終えて一休みした後、届いたAV8802Aの箱を開けて本体を取り出します。

取り出したAV8802Aの各端子にAVP-A1HDに使っていた保護キャップ(AUDIOQUEST NOISE-STOPPER-CAPS RCA )などをつけて設置の準備完了です。AVP-A1HDに比べるとRCA端子数が2/3ほどに減っています。8年経つと搭載端子も大きく変わりますね。

装着している保護キャップは以下の3種類です。

AUDIOQUEST NOISE-STOPPER-CAPS RCA
AUDIOQUEST NOISE-STOPPER-CAPS XLR-IN
AUDIOQUEST NOISE-STOPPER-CAPS XLR-OUT

audioquest オーディオクエストノイズストッパー RCAキャップ RCA-CAPS

AudioQuest

￥6,300（2024/12/21 09:46時点）

audioquest オーディオクエストノイズストッパー XLR/CAPS/IN

AudioQuest

￥4,653（2024/12/21 02:27時点）

audioquest オーディオクエストノイズストッパー XLR/CAPS/OUT

AudioQuest

￥5,500（2024/12/21 12:53時点）

RCA用(左)は少し締め付けがきついので広げてやる必要がありますが、端子をショートしないので、入出力どちらにも使えますし、XLR端子用も入力用出力用がそれぞれ用意されています。これを使うと背景が静かになって落ち着くので愛用しています。準備ができたので、設置作業に移ります。

AV8802Aの設置

キャップを付け終えてたところでラックに乗せて、ケーブルをすべて接続してようやく設置が完了しました。AVプリアンプの奥行きは大分短くなりましたね。

AVP-A1HD:485mm
AV8802A:389mm

最近の薄型テレビに合わせたトレンドでしょうか。機器の面を合わせると、ケーブルがギリギリになるので少し奥に少し引っ込んでます。ここまでで一時間以上かかった…。

初期設定とテスト…そして初期不良

AVプリアンプを接続して電源を入れたあと、AV8802Aのナビゲーションにそって、初期設定して行き、各スピーカーのテストトーンを聞きながらテストしていきます。

フロント左→OK
フロント右→OK
サラウンド右→OK
サラウンド左→OK
トップミドル(HIGHT1)右→OK
トップミドル(HIGHT1)左→………シーン

…

音が出ません…。

音が出ないのは天井埋め込みスピーカーSpeakerCraft Profile AIM5 Threeです。

これだけトラブルが続くともうため息しか出ません。orz

うなだれていても仕方ありません…。

障害切り分けの結果

障害切り分け…嫌な言葉です。この言葉を使うときはトラブルの最中ですから、仕事柄口にはしたくない言葉です。ですがやらねばDolby Atmosは体験できませんから、仕方なく不良箇所のチェックを始めました。

まず最初の接続状態で音が出なかったのはこの接続でした。

AV8802A(HIGHT1L)─(XLR(L))─POA(L)─(SP(L))─TML☓
AV8802A(HIGHT1R)─(XLR(R))─POA(R)─(SP(R))─TMR○

AVプリアンプの端子だけ入れ替えてみると

AV8802A(HIGHT1L)─(XLR(R))─POA(R)─(SP(R))─TMR☓
AV8802A(HIGHT1R)─(XLR(L))─POA(L)─(SP(L))─TML○

一度元に戻して、XLRケーブルだけ入れ替えて

AV8802A(HIGHT1L)─(XLR(R))─POA(L)─(SP(L))─TML☓
AV8802A(HIGHT1R)─(XLR(L))─POA(R)─(SP(R))─TMR○

今度はスピーカーケーブルだけ入れ替えて

AV8802A(HIGHT1L)─(XLR(L))─POA(L)─(SP(R))─TML☓
AV8802A(HIGHT1R)─(XLR(R))─POA(R)─(SP(L))─TMR○

AV8802Aの端子を別の端子に変更して

AV8802A(HIGHT2L)─(XLR(L))─POA(L)─(SP(L))─TML○
AV8802A(HIGHT2R)─(XLR(R))─POA(R)─(SP(R))─TMR○

※TMR：トップミドル右、TML：トップミドル左

ケーブルの問題でもない、スピーカーの問題でもない、AV8802A以外問題ないことを確認して、量販店に電話して交換の手配を依頼しました。

交換品の到着と再設置

翌々日に交換品が届き、同時に不良品に引き渡したあと、箱を開けて取り出して、もう一度端子に保護キャップをつけなおして、ラックに設置して…、と一連の儀式を何とか終えて、再度初期設定をしてみると、今度は最初から音が出ました。

念のためのため空き端子の不良がないかも確認もして、マイクによる自動セットアップの後、自分の耳と手動で再調整をして、ようやくセットアップが終わりました。

これでまだ終わると思うなよ！

そして続くトラブルの連鎖

テレビの搬入でドタバタし、AVアンプが壊れ、新しく買ったAVアンプも初期不良と今回の4K＆Dolby Atmosシアターの構築はトラブルの連続で精神的には結構きつかったのですが、このトラブルはここまで来てもまだ終わりませんでした。トラブルを記録してこそ人の役に立つはず！だからトラブルについてもしっかり記録に残しておこうと思います。