デメリット③測定結果の良し悪し
LiB-AID E500 for Musicは綺麗な正弦波を供給することを売りにしています。前述した通り、LiB-AID E500 for Musicを使用する際の電源品質を計測してみましたが、私の計測環境では、INPUTの歪み率は1.4~1.6%THDの間という結果でした。
小型であることを考えれば優秀なのかもしれませんが、商用電気でも質の良いところはこのくらいの歪み率で済む地域もありますし、某社の家庭用蓄電池の数値が1%を切ることを知っていますので、比べてしまうと少々物足りません。
またインバータノイズの多さもやはりデメリットでしょう。Broadband EMI Meterを使ってLiB-AID E500 for Musicのノイズ量を計測すると、Broadband EMI Meterの計測限界値(1999mv)に迫る1986mvというノイズ量でしたから、ノイズ対策をせずには使えません。
あとファンが回っているときは結構うるさいのもよくありません。
メリットを生かすためにもデメリットを解消してほしい
悪いことばかり書いているようですが、インバータノイズの量が多いにも関わらず、使用した時のノイズフロアがかなり低くて、S/N比の向上や空間表現の高さ、楽器の質感などはとてもいいですし、5kg程度という小型軽量な点もメリット言えるでしょう。
自宅内なら好きな場所で使うことができるくらい便利な大きさでありながら、プリメインアンプでも何とか動作できる供給能力を実現している点は、さすがHONDA製品というところです。
私の場合、基本的にプレーヤーやプリメインアンプの主電源は入れたままですし、特にNASやネットワーク機器は常時起動なので、パススルーモードのないLiB-AID E500 for Musicは、私の鑑賞スタイルに合致しません。オーディオファイルの多くの方は、常時接続が普通だと思います。
もし上記のようなデメリットをある程度解消してくれて、パススルーモードや充放電を自動でやってくれる機能を備えて、もっと供給能力の高い据え置き型のオーディオ用バッテリということであれば、音質的なメリットは大きいので、常時使いたいと思うでしょうね。
リッピング環境ならどうか?
では、オーディオ機器を常時接続して使うということに向いていないのであれば、どう使えばオーディオ向けであるLiB-AID E500 for Musicをオーディオに生かすことができるでしょうか?例えばリッピング環境とかどうなんだろう?
少しうまく使う用途がないか検討してみて、いいポジションが見つからなければ、私が持っていても宝の持ち腐れになりますから、誰かに譲るという選択肢もでてくるかもしれません。
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