2024/10/19不定期ですが更新を再開します

出水電器オーディオ専用電源工事の長期モニタリング(9)赤相コンセントの新旧比較

PS Audio

歪み率の計測結果

下の図は新設のオーディオ専用コンセント(赤)、シアタールームの一般コンセント(水色)の日曜日から土曜日の間1時間ごとにデータを取得した歪み率(%THD)の値を並べたものです。歪み率は低い方が優位です。

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歪み率のグラフも見た目からほとんど同じで、強い相関関係が見られますが、全体を見渡すとわずかにオーディオ専用コンセントの方が歪み率が高いようです。

平均、最低と最高の値の比較~歪み率~

各コンセントの歪み率(%THD)を1週間の平均を算出と、最低と最高の値を抽出してみると以下の通りです。

歪み率(平均) 歪み率(最低) 歪み率(最高)
赤相(オーディオ専用コンセント):赤色 1.614%THD 1.3%THD 1.9%THD
赤相(シアタールームの一般コンセント):水色 1.600%THD 1.3%THD 1.8%THD

こちらもオーディオ専用コンセントの方が歪み率の最大値、平均値ともに高いものの、こちらもその差は1%未満と誤差の範囲と言っていいと思います。

以下の数値は、以前1台で週ごとに集計した際の数値です。

  • 新設のオーディオ専用コンセント(赤):平均1.82%THD
  • 2011年4月に新設したコンセント(青色):平均1.73%THD

明らかにオーディオ専用コンセントの方が、歪み率が高かったことに強い違和感を感じていましたので、今回の結果で外的要因の影響を除外した結果、差異はないということがわかったのは収穫でしたが、やはりオーディオ専用コンセントに優位な点が見られないのは想定外ですね。

電圧の変動差もほとんどなく、歪み率もほぼ一致しているとなると、客観的な数値でオーディオ専用電源工事の成果を見ることが難しくなります。

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