ノイズキャンセラーiFi-Audio iPurifier ACのレンタル(3)アースと極性の確認

iFi AudioのQ&A

私が事前に見た仕様の範囲ではこの件について書かれていなかったと思うんですが、さらに詳しくiFi-AudioのHPを確認していると、FAQに上記についての記述がありました。

iPurifier ACのFAQ（17/12/15公開、18/01/12追記） Q1. iPurifier ACのEarth側のLEDがグリーンにならないと正常に極性側（Polarity）も正確には判別できないという解釈で大丈夫ですよね？ ...

掲載されていた内容を引用してみましょう。

Q1. iPurifier ACのEarth側のLEDがグリーンにならないと正常に極性側(Polarity)も正確には判別できないという解釈で大丈夫ですよね？

Answer.

極性はアースと関連があります。

正しい極性は、アース電位(の近く)のあたりにニュートラル導体を持ち、公称電源電圧(+/-許容範囲)のあたりにライブ導体を持っています。システムにアースがなければ、極性を決定することはできません。なぜなら、極性はアースを(基準電位として)レファレンスするからです。

Q2. LEDが2つとも赤の場合であってもノイズ・リダクション(ANCやWireless Purification System)の機能は正常に働くと考えていいですか？それともちゃんと働くとしても最良の状態ではない？

Answer.

iPurifier ACのノイズ・リダクション・システムは2つの部品で構成されています。ひとつは、ディファレンシャル・ノイズ(ライブとニュートラルの間の)を減衰させるもの、もうひとつは、コモン・モード・ノイズ(ライブ／ニュートラルとアースの間の)を減衰させるものです。

ディファレンシャル・ノイズのリダクションは、(LEDの色にかかわらず)すべての条件下で有効に働きますが、アース・レファレンスがないと、コモン・モード・ノイズ・リダクション回路はレファレンスがなくなってしまうので、動作しなくなってしまいます。

コモン・モード・ノイズは、一般にはあらゆるスイッチング電源によってさまざまな程度に生み出され、これが最大の問題となります。AC iPurifierの上にあるアース・ポートから、最大のノイズ源となっている機器(通常は電力消費量のいちばん大きい機器)のケースにアース線を加えることによって、相当なノイズ・リダクションを実現することは可能かもしれません。これよりもっと良い選択は、システムに真正のアースを加えることです。

つまり、アースが接続されていないと極性の一致、不一致に関係なく赤色LEDが2つとも点灯するということです。仕様を隅々まで見ておけば迷走することもなかったんですね…。(これ、私以外にも不思議に思っている人がいるはず…。)

またアースが接続されていないとコモン・モード・ノイズ・リダクション回路は動作しなくなるようです。本領を発揮するにはアースへの接続が必須ということですね。試聴するときに留意しましょう。