2024/10/19不定期ですが更新を再開します

ノイズ恐怖症という名のオーディオノイローゼ

Greenwave

ノイズが少ない=音がいいではない

例えばノイズフィルタの類は、使うと音が細って力強さが失われたり、逆に音がゆがんで聞こえたりなんてことも、個人的には感じることがありますし、そう感じる方は私以外にもたくさんいらっしゃるでしょう。個人的にはノイズフィルタはできるだけ使わないようにしています。

ホームシアター ネットワークオーディオ ノイズ 計測 Greenwave Broadband EMI Meter HARMONIX AC-ENACOM AudioPrism Quiet Line MK3 PS Audio Power Plant Premier NOISE HAVESTER フェライトコア

特に高級オーディオを趣味とする方は、自分の耳に自信を持っておられる方が多いですが、人間の耳(感覚)が万能かといえばそうでもなく、例えば音が大きくなればいい音に聞こえるという錯覚をすることもあったりするので、全部耳で判断するというのも正確とはいえません。

こうした音の微妙な変化や差異を聞き分ける能力は、あくまで慣れた環境で健全かつリラックスした状態でこそ発揮されるものです。人間は動揺すれば正常な判断ができなくなる生き物ですから、客観的な検証ができるものでもありません。

例として、ブラインドテストは被験者の体調や心理状態による影響を考慮されておらず、「当てなくてはいけない」「AとBの違いを探そう」という心理的なプレッシャーによってバイアスがかかっている時点で、正確な実験とは言えないのです。

結局計測は現象の全てを検知できるものではなく、ごく一部の情報でしかありませんし、人間の感覚も体調や思い込みで簡単に歪んでしまうものなので、どちらが絶対ということもないでしょう。

それでも気になるノイズの影響

私自身は、できるだけ自分で感じたことを優先して記事にするようにしていますので、聴感上違和感を感じなければ、無理にノイズを計測しようとは思いません。しかし音を聞いてみてモヤモヤっとした違和感を感じる場合には、その原因を知りたいと思う性格なので、そういうときにはノイズ計測器があれば計測してみたいと思うこともあります。

それはあくまでノイズ計測が前提ではなく、自分が違和感を感じた際に、何かを決める1つの道標(指針)として使いたいというくらいのスタンスです。車でいえば近道をするためのカーナビのような役割といったらわかりやすいでしょうか。カーナビもいつも正しいとは限りませんが、方向性くらいはわかります。

我が家にはノイズをチェックできるものといえば、点滅をすることで簡易的に視覚化できるPS Audio Noise Harvesterと波形の歪み率(%THD)を観測できるPS Audio Power Plant Premierくらいしかありません。

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どちらもノイズを客観的に見てみたくて導入したものですが、これだけでは、相対的な比較ができないのが悩みの種です。そこで気になっているのが、バッテリの比較視聴でお世話になったNyansさんからご紹介いただいたGreenwave Broadband EMI Meterというノイズ計測器です。

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GreenWave HP(“https://greenwavefilters.com/product/emi-meter/”)より引用

この手の計測器は日本国内では販売しておらず、海外直販サイトから購入するか、輸入代行を頼むしかなさそうです。海外からの取り寄せは言語や支払いの問題、輸送の問題に加えて初期不良の際のやり取りなど課題が多く二の足を踏んでいます。

うーん、意を決して購入してみようか。

電源ノイズ計測器Greenwave Broadband EMI Meterの購入手順
神経質にならなくてもいいのに… オーディオ機器の性能を引き出すには、電源環境が美しい波形かつ低ノイズであることは重要ではありますが、あまり気にしすぎると目的が音の改善から離れてしまい、目的が手段と化してしまうこともあります。ノイズのことは知...

Her-
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コメント

  1. やまだ より:

    なかなか攻めた内容ですね(意味深)w

    • Hermitage Hermitage より:

      やまださん、コメントありがとうございます。
      メーカーの謳い文句や示すデータが100%正しいとは限りません。
      計測器が示すのはあくまで現象の1つであり、イコール音の良し悪しを判断するものではありません。
      そして人間の耳は正確とは言えません。
      メーカーは裏づけを示し責任を果たし、データ計測で方向性を確認しつつ、最終的には自分の耳で好みに近づける。
      それぞれが絶対ではなくお互いが補完をしあうもので計測も聴感も大切です。

      • やまだ より:

        脳内のノイズを除去した方が良いと思われるあの御方が発狂しそうですね・・・

        • Hermitage Hermitage より:

          発狂するとしたら、自意識過剰の被害妄想豊かな方なんでしょうね。

  2. Ni より:

    Hermitageさん、
    電源って環境や繋ぐ機器によっても最適なものが違うと思います。
    アイソレーショントランスやクリーン電源は出力が制限されるで少なからず音が痩せると思います。またトランス自体の振動やクリーン電源の交流、直流また交流の波形生成時にその素子でノイズが出るのは仕方ないと思います。
    また音が変わらないと言われたノイズフィルターも私の環境では変わったので使っておりません。
    大電流が必要なパワーアンプやプリメインアンプは壁コンセント直結が良いと思います。
    あと電源環境が元々良いHermitage邸ほどトランスやクリーン電源よりも
    良質な電源タップや電源ケーブルが効果が大きいかと思います。
    綺麗にしすぎて音が痩せたり変わってしまっても本末転倒だと思うので、
    ウチはある程度対策したらそれで十分だという考えです。

    • Hermitage Hermitage より:

      Niさん、コメントありがとうございます。
      個人的にはあまりノイズフィルタは使いたくないんですが、視覚化されてしまうと取り除きたくなりますね。
      我が家の電源環境は一般家庭の環境としては悪くなさそうに見えますが、実際計測してみないとなんとも言えません。
      いくら対策してもノイズはゼロにはならないでしょうから、御金持ちの方以外は費用に見合った効果が出るものをお使いになられるのが良いと思います。
      微小なノイズを追う時間を音楽を聞く時間に使った方が幸せでしょう。

  3. 青フォレ より:

    個人的に計測器の購入は良いと思いますよ。
    目安になりますしね。
    また、録音ができるイベントに出席して実際の音と録音した音を聴き較べて見るのも良いかも知れませんね。
    大体、感覚が掴めると思いますよ。

    まあ、電源工事やっちゃいます?
    それなりに、改善はしますよ。
    但し、絶対ではないですよ。
    (柱上トランスは別格ですよ)

    PS.12Vのバッテリードライブでカーオーディオの機材を使っている方のも聴きました。
    やはりこれも絶対ではありません。
    ヘッドユニットとアンプからノイズが出てるようです。
    ヘッドユニットにフィルターをアンプにはコンデンサを咬ましたら明らかに改善しましたから。

    • Hermitage Hermitage より:

      青フォレさん、コメントありがとうございます。
      自分で生音を聞いて録音した音と聞き比べるのもいいですね。
      電源工事はいずれやりたい課題のひとつではあり、また記事にしようかとは思っています。
      幹線分岐による分電盤の増設、オーディオ向けの分電盤、柱上トランスいろいろありますが、どこまで踏み込むべきかは迷っています。
      ノイズノイズと騒いで頭の中をノイズだらけにはしたくないんですが、電源事情を観測するツールは持っておいたほうがいいのかなと思って、PPPやHarversterを買ったもののやや物足りませんね。

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