2024/10/19不定期ですが更新を再開します

Panasonic DMP-UB900レビュー(映像編)

8K/4K/HDR&DolbyAtmos

視聴ソフト

Panasonic DMP-UB900開梱レビューに引き続きレビューをお届けします。届いたその日に映画を1本見たんですが、文章書くのに時間かかっちゃいました。

Panasonic DMP-UB900開梱レビュ~
Panasonic DMP-UB900が到着 少し前の日記で、モニター販売に申し込んで入札の結果、市価よりも安くゲット出来たことを書きましたが、ようやくそのDMP-UB900が届きました。 発売予定日6/24って書いてあったのにモニター販売...

見た映画はUrtraHD Blu-ray(UHDBD) HDR対応の「ハンコック」です。

パッケージにはUrtraHD Blu-rayディスクと通常のBlu-ray の2枚が入っています。

比較するには便利ですが、今後はUrtraHD Blu-rayのみにして安くして欲しいですね。

余談ですが、4K放送やVODでも4Kで配信されていますが、海外モノは吹替しかありません。私は吹替の映画は演技をしている表現している姿と、演技をしている声の表情が一致しないと映画に集中できません。俳優のセリフを演技している俳優本人の声で聞きたいので、今のところVODでは海外の映画は放送や4Kで見れません。

DMP-UB900の初期設定と動作について

それではDMP-UB900を起動して、初期設定や動作の様子を見ていきたいと思います。

パナソニック ブルーレイディスクプレイヤー Ultra HDブルーレイ再生対応 ブラック DMP-UB900-K

初期設定

映像用HDMI端子から、AIM PAVA-R01(1m)でテレビのHDMI端子へ直結、音声用HDMI端子からは、WIREWORLD PSH(1m)でAVプリアンプへ接続して映像音声分離出力をします。

Panasonic DMP-UB900 4K HDR UrtraHD Blu-ray ホームシアター オーディオルーム
KJ-75X9400CはHDMIを拡張モードを有効にして接続しています。拡張モードを使用しないと、「3840☓2180/24p HDR/BT.2020 YCbCr4:4:4/12bit」まで使うことができません。テレビの最高の能力を引き出すには必須になります。

電源を入れると、自動的に初期設定に入り、接続相手となるテレビのHDMI端子の入力スペックに合わせて、出力できるか確認しながら設定します。テレビ側を拡張モードにしていないと設定が低く見積もられて、実力が発揮できません。これが終わるとネットワーク接続の確認を簡単にして起動し、ホーム画面へ遷移します。初期設定はこれだけでした。

起動について

クイックスタートを有効にしておくとリモコンの電源ボタンを押したら数秒で起動します。ディスクの読み込みも、Blu-ray レコーダ並の起動の速さで、比較するのもバカバカしいですがDVD-A1UDの何倍も速いです。

例えばDVD-A1UDスターウォーズEP3のディスクを入れると、読込中のR2-D2の映像が出てしばらく待ちますが、DMP-UB900では一瞬映ったかと思えばすぐに消えてしまいました。

リモコンの応答速度

リモコンの応答速度は一般的なレコーダと同じレベルだと思います。特にバックグラウンドで何かしていなければ、サクサク動きます。読み込めない形式のディスク(SACDなど)を読み込んでいる時だけは、応答しなくなるような印象でした。一度だけBlu-rayの再生でレジュームをしようとした時に、再生が始まらず黒い画面のまま動かなくなり、電源ボタンを押して一度電源を落としました。まだファームウェアで少しバグが残ってるのかな?

Panasonic DMP-UB900 4K HDR UrtraHD Blu-ray ホームシアター オーディオルーム

リモコンはライトボタンで発光するので、暗い環境でも操作は問題ありません。

映像編~4K/HDRと4Kアップコンバート~

お待たせしました、それでは映像について順番に書いていきたいと思います。

多分ここが一番皆さん知りたいところだと思います。少し長いですが…、ご了承ください。

Blu-rayのアップコンバートについて

Panasonic DMP-UB900でBlu-rayディスクの2K映像をアップコンバートした映像と
Blu-rayレコーダのPanasonic DMR-BZT9000(DMR-UBZ1の3世代前)で再生をして、KJ-75X9400Cの4Kプロセッサー「X1」による4Kにアップコンバートした映像とを見比べてみました。

パナソニック 3TB 3チューナー ブルーレイレコーダー DIGA DMR-BZT9000

Panasonic DIGA DMR-BZT9000

SONY 75V型4K液晶テレビ【3D対応】 BRAVIA KJ-75X9400C

SONY BRAVIA KJ-75X9400C

DMR-BZT9000で再生(KJ-75X9400Cで4Kにアップコンバート)した映像に比べると、DMP-UB900の映像は鮮やかかつ立体的です。
例えば赤の表現、DMR-BZT9000では朱色に見えている赤も、DMP-UB900では赤として表示されています。緑も鮮やかですし、エッジの効いた解像感の高い映像に見えるので、上空から地面に近づいていく映像の立体感と言うか、自分が落ちていく高さがよりリアルに感じられます。KJ-75X9400Cは1世代前のテレビなので、現行品のBRAVIAと比べるとどうなるかわかりませんが、4Kダイレクトクロマアップコンバートplusによるアップコンバート技術の進化を如実に感じました。

4K/HDRの映像について

当然今回の「ハンコック」は字幕で視聴しました。

DMP-UB900は出力している映像や音声の内容を「再生情報」というボタンを押すことで確認する事ができますが、収録されている映像は
「3840☓2180/24p HDR/BT.2020 YCbCr4:2:0/10bit HEVC」
で収録されているようですが、DMP-UB900からKJ-75X9400Cへは
「3840☓2180/24p HDR/BT.2020 YCbCr4:4:4/12bit HEVC」
4Kリアルクロマプロセッサplusによって補完して出力されているようです。

Panasonic DMP-UB900 4K HDR UrtraHD Blu-ray ホームシアター オーディオルーム

再生情報を表示している様子

この映画は映像の質感から見るにフィルムで撮影されたあと4Kのデジタル処理をされているようなので、デジタルカメラで撮影したようなエッジの効いたメリハリのある映像ではありませんが、ざらつきともノイズとも言えない、しっとりとしたフィルムの質感がよく出ています。
UHDBDで見たあとに2KのBlu-rayでも色んなシーンを見てみましたが、DMP-UB9004KにアップコンバートされたBlu-rayの映像を見ると、フィルムグレインがざらついた感じに見えてしまいます。

4K/HDR2K/SDRの画質を交互に見比べてみると、2K/SDRの映像は例えて言うなら、色の純度が「古いフィルムの色あせたような質感」で、コントラストが「輝度の落ちたプロジェクタで見たような印象」と似ていて、何か昔の映画でも見ているような気持ちになります。
DMR-BZT9000と比較した時の映像はあんなに鮮やかに見えたのに、4K/HDRを見たら残念なくらいにくすんで見えてしまいます。

4K/HDRの画質は、明るい日差しに照らされたオフィスビルのシーンであれば、窓に反射したまばゆいきらめきと、日陰のアスファルトの質感が両方同時に表現されていて頭のなかにあるリアルな体験情報との差がとても小さいので、テレビ画面から見える映像が、ビルの窓から外を見渡しているような感覚になります。

4Kは解像度だけがすべてではない

4K/HDRの映像は見ているとそれが当たり前のように受け止めているのですが、そう感じられるのは、それが自分の目で見た実際の景色にとても近いからではないかと思います。
4Kと聞くと、解像度の向上というところに目が行きがちで、それはそれでとても綺麗ではあるのですが、体験として重要なウェートを占めているのはコントラストの拡張(HDR)色域の拡大(BT.2020)の方なのではないかと思います。こればかりは、いくら言葉を重ねても表現できないので、ぜひ実際に2Kの映像と比較してみてもらいたいです。

…と3000字超えてしまったので、「音声編」とその他は次回のレビューに。

Panasonic DMP-UB900レビュー(音声編)
基本的な音質について 前回のレビューでPanasonic DMP-UB900の初期設定と映像について書きましたが、今回は音声とネットワーク経由の再生についてになります。 音質については、少し気になる点はあるものの、全体として良い仕上がりだと...
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Her-

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コメント

  1. daisi より:

    こんばんは。

    いやいや、よく分かりました。
    解像度が上がると同時に色と輝度のダイナミックレンジが広がっているんですね。
    正直な話、4Kの解像度にはそれほどの魅力を感じないのですが、ダイナミックレンジの拡大にはそそられます。
    もちろん、解像度が高いからこそのダイナミックレンジ拡大なのでしょうが。

    ・・・見ないことにします(笑)

  2. Hermitage Hermitage より:

    daisiさん、こんばんは。
    今回のオリンピックでは普及は難しそうですから
    PS4Neo?あたりで4Kに対応して裾野が広がるのではないかと思います。
    目にすれば欲しくなると思うので、その気になったらぜひ見てみてください。

  3. あゆっち より:

    たびたびごめんなさい・・UB900、UB90の倍(金額)なのでさすがに手が出ませんでした。2機種の画質の違いって素人も気づくほどなのかな?どちらかと言うと音質に違いがありそうなんですが・・・。
    僕も買うのはもっぱらインポート盤ですが、吹き替えは不要です。さらにはビスタサイズもTV放送の映画観てるみたいで好きじゃありません(笑

    • Hermitage Hermitage より:

      あゆっちさん、再びコメントありがとうございます。
      私もUB90とUB900を見比べたことはありませんので、はっきりしたことは申し上げられませんが、プロセッサもアップコンバートも「Plus」がついているので、差はあるのだと思いますよ。音声の方が差は大きいでしょうけどね。
      私の部屋のような狭い部屋ではシネスコは縦が小さくなりすぎて迫力に欠けてしまいまので、ビスタサイズがベストだと思います。150インチを超えるようなスクリーンなら私もシネスコ映してみたいですけどね。

  4. あゆっち より:

    ホントに度々すみません。
    UHDBDで「これぞ4KHDR!」と思った作品はなんですか?
    自分は「チャッピー」と「ルーシー」がダントツで、以下
    「エクソダス」「オデッセイ」「オブリビオン」「ハドソン川~」「レヴェナント」
    あとは平均的で「ジャックリーチャー」「ジャスティスの誕生」に関してはHDR効果のみで
    画質は2k同等・・って感じです。あとソニーピクチャーズ(最近)の作品は2Kでもキレイなものが多い・・と感じています

    • Hermitage Hermitage より:

      あゆっちさん、コメントありがとうございます。
      チャッピー、エクソダス、ハドソン川~、ジャスティスの誕生は私も見ましたが確かに綺麗でしたね。
      印象だけで言えばZ9Dを導入した直後に見たファンタスティックビーストは、煌びやかで見ていて楽しかったです。Z9Dすごい…と思いながら見てました。

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