最近USBの規格が増えてきた
光メディアコンバータのバッテリ駆動を何とか便利に使いたいといろいろモバイルバッテリを物色しているのですがなかなか私の希望する動作をしてくれるバッテリが見つからず探すのに苦労しています。
これらの製品のレビューを書くときに、これまでUSBの電圧や電流値を計測するために、ルートアールUSB簡易電圧・電流チェッカー RT-USBVA2を使って計測をしてきましたが、電圧と電流の値がまとめて表示されない(一定時間ごとに交互に表示される)ため、結構ブログで写真に載せるときに不便です。
また先日、記事にも書きましたが、スマートフォンをSONY Xperia XZ(SO-01J)へ買い換えました。
その影響もあって話題がホームシアターやオーディオから離れた話題が多くなっていますが、Xperia XZは新しいUSBインターフェースであるUSB Type-Cを標準装備し、同時に新しい急速充電規格であるQuick Charge3.0にも対応しています。
Quick Charge3.0というのはまだ耳慣れない方も多いとは思いますが、新しい充電規格で最近のスマートフォンの充電事情もかなり変化があるようです。USBが5V/500mAだった頃から、いまや5V/3Aクラスの充電機やバッテリなどが登場しています。5V/3Aというと小型のネットワーク機器は動作する電力量ですし、いずれオーディオの世界にも波及するかもしれませんね。
Quick Charge
Quick Chargeという規格については、また別途記事にしようと考えていますが、簡単なイメージだけお伝えしておくと、バッテリに電気を充電するというのは、自転車のタイヤに空気を送り込むのと似ていて、空気を押し込むポンプの力が強いとタイヤが早く膨らむのと同じように、電圧が高いと充電されるバッテリにもどんどん電力が充電されていくことになります。
タイヤもあまり空気を詰め込みすぎると破裂してしまうのと同じように、バッテリもあまり過剰に充電すると発熱して溶けてしまうので、保護機能などがついていて無理な充電がされないような安全対策が採用されていたりします。
つまりQuick Chargeというのは、これまで5Vに固定されていたUSBの給電規格を拡張して9Vや12Vまで電圧を上げ、モバイル機器の充電スピードを向上させようというもので、今まで制限されていた電圧を超えて使うので、充電される側も、給電する側もQuick Chargeという規格に対応していなければ高い電圧を使えないように安全策がとられています。
まだ対応機器の数は少ないですが、Xperia XZはこのQuick Chargeの新しい規格Quick Charge3.0に対応しるスマートフォンで、規格に沿ったACアダプタなどを使うと短時間で充電できるようになっています。
しかし、給電するACアダプタやモバイルバッテリがQuick Charge3.0に対応していなければ意味がなく、それを確認するテストをするためには、これまで使っていたUSBテスタールートアールUSB簡易電圧・電流チェッカー RT-USBVA2では対応できないので、Quick Charge3.0に対応した新しいテスターを購入することにしました。
コメント