もう10年選手のHelicon800
2006年9月に導入したHelicon 800、今年で10年を迎えました。おそらくホームシアターを作った当初から我が家の機器で入れ替わっていない唯一の生き残りです。購入してからこのスピーカーを変えたいとは一度も思ったことはありません。
導入した当初はスパイクを履かせることもせず、床にべた置きしていて、今思えば低音で床が唸っていましたが、スパイクを履かせて浮かせてからは低音の唸りは消えました。
地震対策
しかしこのスパイクを履かせたことが裏目に出ます。2011年3月の東日本大震災の大きな揺れにスパイク受けから外れたスピーカーは、尖った足を床にグサグサと突き刺し、自身も壁や棚にぶつかって傷跡を残しました。今もその傷はそのままですが、このあと地震対策としてウェルフロートボードを導入しました。
ウェルフロートボードを導入してからは床が揺れるような低音はなく、ずっと静かでしたが、低音の不足を感じて、9月にVento SQUARE、10月にD-RENを相次いで導入してから、低音の不足は補われましたが、まだ音には不満が残っていました。
ネットワークオーディオのノイズ対策
一方で今年重点的に進めてきたネットワークオーディオのノイズ低減もその範囲を徐々に上流へと広がり、NASやネットワークオーディオプレーヤーが直接接続されているスイッチングハブからNAS、上流のスイッチングハブへと対策を進め、先日部屋の中の最上流となる光メディアコンバータに電磁波吸収シートを貼り付けて対策を行ったところ、想定以上に音に変化が起きてしまいました。
この対策によって、ダイナミックレンジが拡大して、今まで出ていなかった低音がHelicon 800から発生したようで、特定の音だけブーミーな低音が響くようになってしまいました。
これまでもD-RENを導入して視聴時のボリュームを5dbほど上げてから、バランスが変わり、低音の嫌な響きが乗る気配は少しありましたが、今回聴感上不快に感じる低音になってしまったのです。そしてこれは10年前のブーミーな低音と同質で、今までこの低音を無くすために調整してきたのを逆行して、また元に戻ってしまったという…。
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