そしてその光景を見ることが出来て、シーズンが終わってからもその余韻に浸っていたのですが、タイトル獲得から1週間もしないで発表された「引退」のニュースが突然飛び込んできたときには、とても驚かされました。
今思えば達観していたようにも見えた
今思えばですが、最終戦の表彰台のコメントで、ニコ・ロズベルグは、最終戦でルイス・ハミルトンから、あれだけのきつい仕打ちを受けてもなお、ルイス・ハミルトンを責めるようなコメントは一切せず、ライバルの戦術を擁護し、ライバルのパフォーマンスを賞賛し、そのライバルに勝てた喜びを涙目で精一杯噛み締めているように見えました。
あのときの彼の表情は、「全部終わったんだ…」というある種の達観があったからこその姿だったのかもしれないと「引退」というニュースを見て思いました。
幼い頃から語り合っていた二人の夢を、同じチームで競い合う中で叶えるというのも2人の縁の強さを物語っていますが、この4年間は本来仲の良かった2人の間を引き裂いていってしまうほど、難しい緊張関係になってしまっていて、このまま緊張関係が続いていったらもう2度と昔のような「幼馴染」の関係には戻れないかと思っていましたが、ニコ・ロズベルグが表彰台の場でルイス・ハミルトンへの敬意を示し、このタイミングで引退を決めたことで、わずかに残っていた「幼馴染」という関係が完全に引き裂かれてしまう前に、2人の関係繋ぎとめられたかな…と思います。(もちろんこの4年間を全てを水に流せるわけではないでしょうが、良い関係に戻れることを願います。あの頃のように…。)
来年は誰を応援しようか…
来年は、ディフェンディングチャンピオンのいないF1になります。退屈なF1の唯一の楽しみだったライバル対決をみることができないのはまだ実感がなく想像できませんが、3年に渡って応援してきたドライバーがいなくなった後、誰を応援していいかわかりません。
F1はオーナーの交代、4KやVRなどのメディアの進化、大幅なレギュレーション変更、マックス・フェルスタッペンという時代の寵児を中心とした若い世代の台頭によって、これからF1は大きな時代の節目を迎える過渡期を迎えています。
来年は、また波乱の多い年に戻るかもしれませんが、ぜひ3人以上のドライバーがタイトルを争うことができる面白いレースになってくれることを期待しています。
おめでとう!そしてさようならニコ・ロズベルグ。次のキャリアに期待しています。
※本記事のF1に関する画像は全て”http://f1-gate.com/”より引用しています。
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