突然のメール
2月の初旬Theaterさん宅へ伺い、バブル期の豪華なスピーカーFAL Ultima C Vertical Twinをリストアしている過程の音を聞かせていただきました。まだ4つの平面振動板ユニットの仕上がりにばらつきがあり、特に右下のユニットの音には違和感が残っていました。
システム概要
- スピーカー:FAL Ultima C Vertical Twin
- プリメインアンプ:YAMAHA A-S3000
- SACDプレーヤー/トランスポート:YAMAHA CD-S3000
しかし平面振動板が作り出す音は、一般的なコーン型のユニットに比べて、耳や脳に直接響くようなコーン型スピーカーが重く感じるほど、リアルで繊細な音で思わず欲しくなるスピーカーです。
FALの貸し出し試聴
私がUltima C Vertical Twinを気に入った様子を見て、TheaterさんがFAL社との修復のやり取りの中で、貸し出し試聴が可能か確認していただいたそうで、私もぜひ聞いてみたいということで調整を始めました。
そのスピーカーは以下のようなもので通常のラインナップには無い機能を省いたもののようです。
supreme C90EXW バスレフ型の仕様
- 形状寸法:本体H:1230(底板含む)×W:300×D:320 底板(H:30×W:400×D:320)
- ユニット:FLAT C90×2 FAL AMT×1 (クロスオーバー 10kHz)
- 定格入力:100W
- 最大入力:120W
- 周波数帯域:27Hz~25kHz
- 能率:97dB/1m
- インピーダンス:8Ω
- バスレフの形式:分散ポート型(前面ポートφ25×9、背面ポートφ25×50)
デモ機はないそうなので製品をレンタルする形になるそうですが、貸し出しにかかる費用や、運搬業者の手配、万が一の故障時の修復費用など、いろいろ確認してみると、我が家のシアタールームまでの運搬を考えると思ったよりリスクが高いということで、いったん棚上げとなりました。
日曜日の夕方に突然の呼び出し
日曜日にスピーカー周りのメンテナンスや調整など作業をし一息ついたところで、メールが届きました。
「今お時間あります?」
以前聴かせていただいたUltima C Vertical Twinについて、FAL社の方と右下のユニットのギャップ再調整をしたので、耳を借りたいという話でした。
私の家からTheater邸は普通に歩いて15~20分くらいの場所にあるので、結構気軽にいける距離にあります。スピーカーに関する技術的な知識、実際に修理するノウハウについては、私に出る幕はないので、ただ聞いた感想を伝えるくらいしかできませんが、作業中だったこともあって、
「短い時間なら…」
と伺うことにしました。
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