HDMIケーブルによるループとノイズの回りこみ
通常AVアンプはHDMIセレクターの役目があり、AVアンプとテレビの間はHDMIケーブルで接続されます。ここにUDP-LX800のような映像音声分離出力機能を搭載したプレーヤーを接続する場合、HDMIケーブルを2本使ってテレビとAVアンプに接続することになり、3台の機器の間でループ状に接続されることになります。
以前使っていた4K/HDRテレビ SONY BRAVIA KJ-75X9400Cのような少し古いAndroidテレビの場合、このループがHDMIの認証不整合を起こして問題を起こすことがありました。
高級AV機器を扱っているとどうしても画質や音質優先で、こうしたループが生じてしまうことがありますが、アースの観点から見てもこのループはあまりいいとは言えないでしょうし、テレビ側からのノイズがAVアンプやプレーヤーに流れてしまうことも懸念されます。
光ファイバーHDMIケーブル
HDMIケーブルで伝送されるデータ量がフルHDから4K、8Kへと爆発的に増えると、金属製の導体を使ったケーブルでは、長距離の伝送は難しくなりつつあり、光ファイバーケーブルによる伝送が有効な選択肢として増えています。
我が家でもプロジェクタとしてMarantz VP-15S1というDLPフルHDプロジェクタを使っていた際に、1度だけSANWASUPPLY KM-HD20-FB10を導入したことがあります。フルHDクラスの信号だとまだ金属製の導体を使ったケーブルの方が総合的な画質には優位性があったように思いますが、光ファイバー製のケーブルは何となく抜けのよい明るい映像だったと思います。
光ファイバー製HDMIケーブルには100m以上伝送可能なものがあることからもわかる通り、信号減衰率に関しては、金属製の導体を使ったケーブルより圧倒的に小さいですし、ケーブル長をさほど気にしなくて済みます。
光ファイバーHDMIケーブルは、ほとんどの場合プラスチックファイバーですから、曲率半径が金属製の導体を使ったケーブルに比べると大きく折れやすい傾向があります。しかし、金属製の導体を使ったケーブルでも高級ケーブルや平型ケーブルはシールドなどの厚みがあり基本的に曲げにくいので、利用上の制限という意味では光ファイバーHDMIケーブルもさほど変わらないと思います。
光ファイバーHDMIケーブルは、仕組み上送信側のコネクタで電気信号を光信号に変換し、光ファイバーの中を光信号で伝送した後受信側のコネクタで光信号を電気信号に再変換することで伝送していますので、信号としては途中経路で減衰によって劣化しても、綺麗な波形に再生成されているはずです。
コネクタ部分の品質にもよりますが、金属製の導体を使ったケーブルで長距離を伝送するのに比べれば、信号品質は高く画質面でのアドバンテージもあり、高級ケーブルではなくてもある程度品質が高い可能性もあります。
最近短いケーブルなら旧世代でも18Gbpsの伝送ができてしまうことから、金属製の導体を使った高級HDMIケーブルにあまり魅力を感じなくなっていて、ケーブルを更新する機会がほとんどありませんでしたが、比較的安価な光ファイバーHDMIケーブルを購入して試してみようと思っています。
Her-
↓↓↓関連記事はこの下にあります、引き続きお楽しみください↓↓↓
コメント