3Dは廃れていくという事実
私は、3D技術がテレビに搭載されるようになってきた時期から否定的な立場をとっていますが、この3Dという技術は今後新しいテレビには搭載されなくなることが各メーカーの方針として表明されています。
3Dは最初に見たときは楽しめますが、ホームシアターというか、家庭におけるコンテンツ視聴の場では、目や脳、そして体が感じる違和感や疲労が原因で利用頻度が自然と下がっていってしまい、衰退していったのではないかと考えています。
現在3Dテレビで3D映像を見るためには3Dメガネが必要であり、この3Dメガネの構造上以下のような不便を強いられます。
- 3Dメガネの装着による不快感
- クロストークによる視覚的な違和感
- 立体視を強要されることによる目や脳の疲れ
- コンテンツの良し悪しによって満足度の格差
3Dメガネはどうしても重くて邪魔だし、視聴中に動きの多いシーンでは破綻が見られ、目や脳が疲れます。スター・ウォーズ フォースの覚醒 3Dは比較的良質なコンテンツですが、立体映像の作りこみが不十分な作品だと違和感が先に立ってコンテンツを楽しむことさえできなくなります。
不便を強いても許されるのは、楽しむことを前提とした遊園地やテーマパークのような、特別な場に提供される非日常のエンターテイメントとして体験できるときでしょう。立体視は映画よりもアトラクションのような体験型コンテンツの方が相性がいいのではないかと私は考えています。
3Dは映画ではなくゲームの方が相性がいい
もし3Dの技術が今後普及が拡大することがあるとすれば、それはVR技術の進化を待たなくてはいけないでしょうか。
すでにVR技術は家庭内に進出し、その代表格はPlaystation VRだと思いますが、現在のVR技術は、3Dメガネより重いデバイスが必要で、装着に対するストレスがあります。また視線をそらすことができないので目の疲れは免れません。
しかしVR用のディスプレイの構造上、左右の目に別々の映像が映り、反対の目には余計な映像が流れないのでクロストークが発生しないという利点があり、ディスプレイが目の前にあるので、ベッドで寝ながらでも遊べます。
この利点は映像の違和感を低減する意味で大きいと私は考えていますが、VR技術が今よりももっと進化して、自分自身がそこにいるかのような現実感を得られるような進歩を見せたときに3D技術は陽の目を見るという気がします。
VR技術の進化によっていずれ、旅行に行ったような気分、自分が空を飛んでいるような感覚、いつでも何処へでもいけるような感覚が、映画などよりもリアルに近い感覚で得られるようになるかもしれません。
Playstation VRに代表されるVR技術がいつそのリアルな世界を提供してくれるのかはまだわかりませんが、Playstation VRの生産体制が整って、もっと入手がしやすくなったら、私もVRを体験してみたいと思っています。
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