ケーブルの調達
当初は、Acoustic ReviveのRCAケーブルとXLRケーブルを使ってテストをしていましたが、よく抜き差しが発生し、その抜き差しがまたやりにくい環境でもあったので、高価なケーブルを傷つけたくない思いから、サウンドハウスの安価なPA用RCAケーブルとXLRケーブルなどを調達して、試験を行いやすい環境を整えたりもしました。
テストで実感できたこと
少ないながらもこの録音によるノイズ計測によって、いくつか収穫はありました。例えば44.1kHzのサイン波をネットワークオーディオプレーヤーやユニバーサルプレーヤーなどで再生しながら、録音してみると44.1kHz意外にも、50Hz付近にノイズの小さめではありますがピークがあり、その高調波と思われるピークも出ていたりしました。
XLRケーブルの優位性
またケーブルの種類によっても計測される外的要因によるノイズの影響の差ははっきりとわかりました。POA-A1HDへ出力しているAV8802AのRCA端子とXLR端子から、TEAC SD-500HRのRCA端子とXLR端子へ出力し、その信号を録音し、ケーブルにテレビの細い電源ケーブルを近づけて、その影響を計測したりしました。
信号に現れるノイズは同じグレードのケーブルで比較しても明らかにRCAケーブルの方がノイズ量が多く、XLRケーブルはノイズ量が少ないことが実際にデータを取ってみるとわかります。理論的にはわかっていても、それを信号として目の当たりにするとバランス接続しなくちゃという思いにさせられますね。
またPA用のケーブルとオーディオ用の高級ケーブルの構造的な差異も、さすがにそのデータをお見せするわけにはいきませんが、録音したデータに現れていて良い経験になりました。
こうした特定のノイズは計測可能でしたが、私が普段行っているネットワークオーディオのノイズ低減策については、試行錯誤してみたものの再生音を録音したデータにはほとんど現れず、専門外のためうまく測定できなかったり、四苦八苦しましたし、試行錯誤の過程で体調は大幅に悪化してしまい、データの計測を中断していました。
テストもできない状態でレンタル期間を延ばしても、ただただご迷惑をおかけするだけですので、TEAC SD-500HRはお返しすることになりました。
ノイズの影響を録音によって測定するというのも、ノイズを観察する上で1つの有力な方法であると共に、信号だけではわからない例えばシャーシ電位の変動なども考えると、なかなか万能なノイズ計測方法というものが見つからない測定の難しさも感じました。
少々値が張る機器ではありますし、通常の使い方とは趣が異なりますが、こうした機器が1台手元にあると客観的な観察ができるので便利ですね。
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