内容紹介
内容について、Amazonの情報から引用させていただきます。
耳の解像度を上げるための特別な指南書
初めて耳にした音源でも、クライアントのリクエスト通りの形に仕上げていくのがマスタリング・エンジニアの仕事。天から与えられた、生まれながらに感度の良い繊細な耳がなければ、そのような作業は不可能と思われるかもしれません。しかし、耳は鍛えることができるのです。
本書では、日本のトップ・エンジニアである小泉由香氏が、付録音源を使って音楽の聴き方を伝授。音楽のどこを、どのように聴くべきかを解き明かし、さらにはマスタリングで何が行なわれているかを明らかにしています。ミュージシャンやエンジニア志望者はもとより、リスナーにとってもこれは大いなる福音となるはず。“特別な耳”を手に入れ、豊かな音楽生活を送ろうではないですか。
CONTENTS
- PART1 耳を鍛える
- Step1 音楽をスピーカーで聴く理由
- Step2 上下の確認
- Step3 左右の確認
- Step4 定位と位相の確認
- Step5 奥行きの確認
- Step6 音圧の確認
- PART2 マスタリングの実際
- Phase1 マスタリングの歴史と意義
- Phase2 スピーカーを再生する時のレベル
- Phase3 聴感レベルを鍛える
- Phase4 オレンジのシステムについて
- Phase5 音源の分析
- Phase6 マスタリング実況中継 バンド編
マスタリングを終えて 鼎談:小泉由香+河野章宏+川面晴友 - Phase7 マスタリング実況中継 クラシック編
マスタリングを終えて 対談:小泉由香+鈴木 裕 - Phase8 私が考えるプロの音楽と音の関係
- PART3 音楽制作に役立つ10の常識
- Point1 “音離れを考える”
- Point2 デジタル・プレーヤー録り込み時の誤差
- Point3 電源への配慮
- Point4 ケーブルや機材の扱い
- Point5 世代落ちのコントロール
- Point6 バウンス時の注意点
- Point7 2chファイルの管理
- Point8 録音する時は適正レベルで
- Point9 歪みやすい音源について
- Point10 気になる洋楽の新譜はなるべく聴いておく
- エンジニア対談 with 南石聡巳、山田直樹、山内“Dr.”隆義
- CD楽曲解説
- 音源提供アーティスト紹介
- 厳選ディスク紹介
- 収録音源
- 残響レコード所属2バンドの未発表音源
- オクタヴィア・レコードのDSDマスター音源の96kHz/24bitハイレゾ・マスタリング・データ
付録CDにはオクタヴィア・レコードのDSDマスター音源が収録されているみたいですね。主にクラシック音楽を扱うレコードレーベルですが、特に高音質SACDは、評論家や愛好家からの評価も高いレーベルです。
「季刊・オーディオアクセサリー162号」にも、代表取締役である江崎友淑氏のインタビューが掲載されていたと思います。
内容は読んでみないとわからない部分はありますが、目次などを見る限りオーディオの試聴に必要な要素がたくさん盛り込まれている印象を持ちます。
聞く側としては「作る側がどういう意図で作っているのか?」という視点に触れるのはとても面白いと思います。
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