テストの結果を見ると
私はテストの映像をちゃんと見ることができていませんが、概ねどの記事を読んでもメルセデスAMGとフェラーリが速そうだという評価は一定しているようで、確かにレースシミュレーションのタイムペースをみるとチャンピオン争いはメルセデスAMGとフェラーリになりそうな気配が漂っています。
隠し玉がまだ残っている可能性が高いのはレッドブル、ルノーのエンジンが信頼性を増せばパワーユニットから得られるゲインはまだ残っていると思いますし、エイドリアン・ニューイのデザインした車なら、きっとマジックが隠されているでしょう。序盤は無理でも数戦後には、フェラーリ、メルセデスAMGに絡んでくる可能性は高く、おそらく3強は今年も変わらないように思えます。
中団争いはウィリアムズとフォースインディアがリードしそうで、上位に食い込んでくるかもしれませんが、最下位は去年のエンジンを使っているザウバーが確定的な感じがします。心配なのは最下位争いに絡んできそうなマクラーレン・ホンダです。
テストでのエンジンの音を聞く限り、エンジンをフル回転できる状態ではないようで、「死んだ音」なんていわれていますが、セーブモードで走るのが精一杯という印象です。
テスト走行では、レースディスタンスを走ることさえできずに、エンジンの振動と、車体の振動の影響で電気系のトラブル発生して、走行中にエンジンの電源が落ちてしまっていると言われています。
さくら拠点のテストでは発生しなかったものなので、車体とのマッチングの影響と思われますが、未だ解決の目処が立ったという話がでてこないので、初戦のオーストラリアグランプリでは、リタイアに終わるかもしれません。
公の場でパートナーを非難してはいけない
私は車体の設計にもF1のチーム運営にも、まったく素人ですが、個人的な印象として、マクラーレンのホンダを非難する姿はチームとして間違っていると思います。
こういう非難をするやり方はレッドブルとルノーの間にもありましたが、密接な1つのチームとして仕事をしているパートナーを表立って非難すれば、お互いの間に亀裂が生じるのは当然で、これを繰り返していくとその内に相手の悪いところを探して非難しあうようになってしまい、本来一体となって仕事をしなければならないチームがまとまらなくなってしまいます。
根本的な問題はホンダがまともなエンジンを作ってこないことにあるので、マクラーレンからすれば、ホンダに対して苛立ちを覚えているのは分かりますし、これがホンダだけが原因と確定しているなら、まぁ何を言われても仕方ない。
しかしエンジンの電源が落ちる理由が本当にホンダ側だけの問題なのか判明もしていない状況で一方的にホンダを責めて、自分たちの結果が出ない理由を言い訳しているようにしか聞こえません。特に株主やスポンサーなどのコンテンダーに対して、言い訳をしているように聞こえます。
コメント
Herさん、こんにちは。
花粉症で鼻がムズムズしだしたらF1の開幕の予感と思っておりますおいけです。
2回の合同テストをずっと注視しておりましたが、ホンダのパフォーマンス云々よりマクラーレンの態度にガッカリしてしまいましたね。仰るように去年のスパと鈴鹿の結果から初めて自己の責任を認めた感がありました。過去の栄光で鼻が高いのかも知れませんが、今やマクラーレンは名門チームなのか?と疑問すら覚えますね。
他人の問題を持ち上げて改善させようとするのは二流の仕事、自己を見つめ常に姿勢を正すのが一流であると思います。
テスト回数も限られてますし、データ収集の面からも複数チームへのエンジン提供がホンダにとってもいい方向に向かうと思うのですが、マクラーレンも本当は自分たちのマシーンに自信がないのかも知れませんね。
もしホンダエンジンがレッドブルに搭載されたら果たしてマクラーレンはレッドブルに勝てるのでしょうか?日本人としては気になる所です。
ともあれ今週末には本当の実力が分かるはず。本当に楽しみですね!
おいけさん、コメントありがとうございます。
そうですね、マクラーレンの態度が名門チームの態度には見えません。エンジンが劣っていても表彰台に上がれている、「勝てるマシン」だと誇ってもいいですけどね。どのエンジンを積んでもいいところ中団グループのトップを走れればいい方だと私は思っています。いいシャシーで一流のドライバーが乗っていれば雨で表彰台くらい獲っているでしょう。
ホンダのエンジンが足を引っ張っているのは確かですが、それでもあんな言い訳ばかりではブランド価値も下がる一方です。責任の擦り付け合いや言い訳をしている間は勝てませんよ。