音の傾向について
音質と言う意味では、また一般的なスピーカーとは異なった音色を持っていて、ワイングラスを叩いたときのに出てくる音を想像していただくと分かりやすいと思いますが、高音部に独特の響きを持っている音色です。
近くに同じ動作原理で動くグラスサウンドスピーカー LSPX-S1はが置いてあって試聴してみましたが、その傾向も同じ傾向と言えます。
展示スペースにおいてあったA1シリーズの環境は、裏が布のようなスリット状カーテンになっていて、裏にあるサブウーファーの音が耳にあまり入ってこなくて、とても分かりやすかったんですが、高音域にはガラス特有の美しい艶がのる一方で、中低音域があまり感じられません。人の声の男性の低音はやや不足して聞こえます。
一方で裏が壁のある環境で聞くと、裏にあるサブウーファーの音が壁から跳ね返り耳に伝わるので低音域が補強されて、低音が良く聞こえるようになります。
例えば私が使っているX9400C。このタイプのBRAVIAには左右にスピーカーがありますが、これでも低音域は控えめです。
サブウーファーの音が耳に入らない環境で聞くA1シリーズの音はこのX9400Cよりも低音が不足して聞こえますが、裏に壁がある環境なら、低音はX9400Cより出ています。音を確認するならこちらで試聴した方が実際に設置したときの感触が確認できていいと思います。
設置環境を整えて、裏のサブウーファーの音をちゃんと前に出してあげないと、物足りなく感じると思われますので、あの展示スペースは裏側を見直した方がいいと私は思いますね。シアタールームでの試聴はサブウーファーも効いていたのでテレビのスピーカーとしては十分明瞭で聞き取りやすいですが、ホームシアター用途として考えると、本格的に楽し見たい方は物足りなく感じると思うので別途AVアンプやスピーカーの用意が必要でしょうね。
総合的に見て感想を…。
コメント
はじめまして。BRAVIA A1の詳しいレポート、ありがとうございます。私も展示が始まってすぐに名古屋のショールームへ見に行きましたが、仕事の合間の見学だったため、10分程度しか体験できなかったので、今回のレビューは大変参考になりました。
今回のレビューの中には無かったことで補足を少し。
ゲームをすることが多いので焼き付きが気になりスタッフに尋ねたところ、液晶でのバックライトの部分駆動の技術を応用して、一定時間同じ箇所に文字などがある場合は、その部分だけ輝度を落として焼き付きを防止するので心配はないと言ってました。
私にとっては65インチで充分なので購入決定です。
yos227さん、コメントありがとうございます。
私もゲームをするのに焼き付きの件はチェックしていませんでしたが、ちゃんと対策されているんですね。参考になる情報をありがとうございます。
購入されるのが羨ましいですね。
詳しいレポートで、よく分かり、大いに参考になり、有難かったのですが、ひとつ疑問があります。
出揃った各社の有機ELテレビの中で、どれを買いたいかという設問をして、「色に違和感のあるLG製は却下」と述べています。
しかし、私は家電量販店のデモを見た限り、そのようには感じませんでした。
また仮にデモ画面を見てそう感じたとしても、自分好みにでも、きめ細かく、画質調整可能なのですから、デモ画面の発色を理由にLG製を却下するのは首肯できません。
SONYの新製品は確かにいろいろな面で優れていることはよくわかりました。しかし現在販売されている各社の製品について、費用対効果も考慮して、どの製品を買うのが賢明か考えれば、このルポとは異なる答えもあるのではありませんか。
Wakabaさん、コメントありがとうございます。
確かに調整できれば選択肢には残るかもしれませんね。人によって選択が変わる可能性もあると思います。
色とは一概に発色だけの話でもないので、私が感じる違和感をうまく説明できないという面もありますが、個人的には現行のLGの有機ELテレビは選択しないと思います。
WakabaさんのようにLGが良いという人もいると思うのでそれを否定する気持ちはありません。最後は自分の目で見て購入してくださいませ。