先に出した画像ですが、こういう映像ではそこまで青みが目立つと言うことはないんですが、先ほどの宇宙や夜空、夜景などといったコントラストが強く白や青が中心の風景になるとパネルの特性が悪い方向に出てしまいますね。
こういう風景は見惚れるくらい綺麗ですよ。
明るさとユニフォーミニティ
上記の画像で分かるとおりユニフォーミニティ(画面輝度の均一性)はとても高く、Z9Dシリーズも高い均一性を有していますが、見比べてしまうとA1シリーズの方が上です。シアタールームでの試聴では暗闇の中で見ることができましたが、画面が浮いていて、すぐそこに窓があって外を見ているように見えるほどです。
Z9Dシリーズであっても真っ暗闇の中で存在が消えると言うことはないので、暗いシアタールームなどではA1シリーズは画面が全暗なら部屋から存在が消えてしまうでしょう。
視野角についても液晶とは全く違い真横から見ても色味が変わると言うことはありません。展示でもスポットライトで直接光が当たらないように気を使っているようでしたが、明るいところで、画面に光が入るとこの視認性が落ちます。パネルは映り込みが結構あるので、このテレビはリビング向きではなくやや暗めにして使うプライベートスペース向きだと私は感じます。
解像感や立体感
4Kの自発光パネルと言うこともあって、遠くまでピントがあった解像度の高い映像で、人の肌に近寄ったときの肌の凹凸感、陰影などはしっかり描かれて立体的に感じられますが、近くにあったZ9Dシリーズと比較すると映像全体の立体感はZ9Dシリーズの方が良いように感じられます。
何が違うのかと観察をしてみると、下の画像のように黒は締まりますが影の階調がやや苦手でつぶれてしまいます。
下の画像のように雲の明るい部分のような白も白飛びが感じられて、立体感がZ9Dシリーズに比べると物足りない印象です。(比較対象がZ9Dシリーズ以外ではこう思いません。十分立体的に見えます。)
コメント
はじめまして。BRAVIA A1の詳しいレポート、ありがとうございます。私も展示が始まってすぐに名古屋のショールームへ見に行きましたが、仕事の合間の見学だったため、10分程度しか体験できなかったので、今回のレビューは大変参考になりました。
今回のレビューの中には無かったことで補足を少し。
ゲームをすることが多いので焼き付きが気になりスタッフに尋ねたところ、液晶でのバックライトの部分駆動の技術を応用して、一定時間同じ箇所に文字などがある場合は、その部分だけ輝度を落として焼き付きを防止するので心配はないと言ってました。
私にとっては65インチで充分なので購入決定です。
yos227さん、コメントありがとうございます。
私もゲームをするのに焼き付きの件はチェックしていませんでしたが、ちゃんと対策されているんですね。参考になる情報をありがとうございます。
購入されるのが羨ましいですね。
詳しいレポートで、よく分かり、大いに参考になり、有難かったのですが、ひとつ疑問があります。
出揃った各社の有機ELテレビの中で、どれを買いたいかという設問をして、「色に違和感のあるLG製は却下」と述べています。
しかし、私は家電量販店のデモを見た限り、そのようには感じませんでした。
また仮にデモ画面を見てそう感じたとしても、自分好みにでも、きめ細かく、画質調整可能なのですから、デモ画面の発色を理由にLG製を却下するのは首肯できません。
SONYの新製品は確かにいろいろな面で優れていることはよくわかりました。しかし現在販売されている各社の製品について、費用対効果も考慮して、どの製品を買うのが賢明か考えれば、このルポとは異なる答えもあるのではありませんか。
Wakabaさん、コメントありがとうございます。
確かに調整できれば選択肢には残るかもしれませんね。人によって選択が変わる可能性もあると思います。
色とは一概に発色だけの話でもないので、私が感じる違和感をうまく説明できないという面もありますが、個人的には現行のLGの有機ELテレビは選択しないと思います。
WakabaさんのようにLGが良いという人もいると思うのでそれを否定する気持ちはありません。最後は自分の目で見て購入してくださいませ。